盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます、音量に注意>
今日は午後からバドミントンの日。
早めにランチをしよう。
頭に浮かんだ「田苑」の中華そば。
Deborah's Theme - Once Upon a Time in America -
Ennio Morricone - Eunice Cangianiello violin
ご無沙汰していた。
ドアを開けたのは11時半過ぎ。
一番乗りかと思ったら先客がいた。
自動券売機で選んだのは中華そばとミニチャーシュー丼のセット。
カウンターに座った。
先に漬物とチャーシュー丼。
カウンターの壁に貼り紙。
「・・・」
一杯ごと丁寧に作られる中華そば。
いつもはすぐに箸を割るが、しばらく見ていた。
比内鶏を贅沢に使ったスープ。
コクと喉を過ぎる時のほのかな甘味、「田苑の味」。
ミニチャーシュー丼。
ご飯にキャベツが敷かれチャーシュー。
その上に白髪ねぎ。
チャ-シューもいい。
太くて食感のいいメンマ。
トッピングも色々。
スープと麺の相性も抜群。
食べ始めると止まらない。
スープを少しどんぶりに入れる。
中華そばとチャーシュー丼を食べ、また別の味を楽しむ。
飲んだ後の〆にいいだろうなあ~
美味しかった~
ところで私は、店主の女性を女将さんともママとも呼ばない
旦那さんも知っているし、まあ奥さんというところ。
ある地域の団体の宴会では、よくご夫婦と一緒だった。
奥さんと少し話ができた。
4月で閉めることにしたが、
仕入れた物があるうちは店を開けるという。
長引いたコロナ、光熱水費の値上げなど、
節約しても少し価格を上げても追いつかない。
これ以上の値上げは難しい。
朝から仕込み、夜も準備。
一生懸命に働き、節約しても・・・
話しの最後に「もう、心が折れたの」と言った。
「近いうちまた来ます」
田苑を後にした。
ニューヨークタイムスの52選の第2位の盛岡。
しかし、大丈夫なのだろうか。
あちこちで閉店の話や厳しい実情を耳にする。
色々と景気のいい話も聞こえるが、どうなんだろう。
街を走ってみた。
大通り商店街。
北上川に架かる開運橋。
川徳デパートのある菜園の通り。
デパートも大変らしい。
映画館通り。
雪がちらつく街の空は低い。
田苑で今年の夏も冷風麺を楽しみにしていた。
ネギそばやスーラー麺も久しく食べていない。
令和5年2月21日。
当たり前と思っていることが、
消えてしまうこともあると、気づいた日。
しょうちゅう・かふぇ 田苑
〒020-0871 岩手県盛岡市中ノ橋通2丁目1−5