盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます、音量に注意>
その日のランチは今活躍中のイラストレーターさんと。
「味の店 いわし」へ。
I'll Be Home for Christmas · Oscar Peterson
盛岡の繁華街大通りの裏道。
昼と夜の顔がある。
その一角にある「いわし。」
その人は、初めて入るという。
ランチのメニューを見て、
「いわしより、ほかの魚が並んでいる」
私も初めて来た時、いわしの料理がメインなのかな、と思った。
すぐに「アジフライ定食」を選んだ。
思わず笑ってしまった。
「どうかしました?」
実は、2年ほど前に来た時、同じ物を頼んだ。
カウンターの席に鯵フライがきた。
「お~厚くて大きいですね~」
「どうぞ、先に食べて下さい。」と言うと頷いて箸を持った。
始めに何もつけず食べ、半分からタルタルソースをかけた。
すると「パリパリとした食感がいいですね~」
「あ~ 刻んだたくわんが美味しい」
厚い身とタルタルの不思議な食感。
そうそう、記憶が鮮明に蘇ってきた。
あの時、とても気になっていたメニューを思い出した。
それは「金華鯖焼き」。
今日こそ食べてみようと思った。
金華鯖は鯵フライに遅れること数分。
でっかい、凄い迫力!
見るからに脂がのっている。
身も引き締まり、美味しい。
夢中になった。
鯖は、回遊魚だけれど、
金華鯖は石巻沖の金華山の辺りに生息し回遊しない。
餌のプランクトンが豊富だそうだ。
素晴らしい環境で育った金華鯖。
濃い脂身に少し醤油をたらすと、ご飯が欲しくなる。
焼き魚と美味しいご飯。
日本の味だなぁ~
開店して、この2月で2年。
大変な時期に始まり、頑張ったものだ。
そんな話から、少し仕事の話へ。
彼女には、雑誌のデザインや挿入するイラストもお願いしている。
「盛岡食いしん爺のもりおか自慢」「盛岡食いしん爺のまちを歩けば」など、
素敵なデザイン。
本の制作でデザインは重要。
スタッフの色々な意見を纏めて話合い、予想以上に仕上げてくれる。
だから出来上がりが楽しみなのだ。
話しも終わり、「いわし」を後にした。
事務所に送り届けた帰り道。
しかし年毎に忙しくなっているようだ。
「今度、一緒に仕事する時は、早めに頼まなきゃ」
そろそろ旅立つ白鳥のようにどんどん羽ばたいていく仲間。
そばで見ているのも、いいものだ。
味の店 いわし
盛岡市中央通2-11-7