盛岡食いしん爺日記
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月曜日、午前中に歯医者。
長い間通っている歯科医院。
抜歯は簡単だった。
歯茎への駐車が痛い~
数分で右奥の歯茎の感触が消えた。
先生が戻って来た。
ミリッミリッと小さく頭に響いた。
続いて「ちゃりん」と聞こえた気がする。
自分の思い込みの音かもしれない。
ただ、家の屋根を支える柱が一本歪んで傾いた感じがした。
「終わりましたよ」と先生。
麻酔、抜歯、うがいしてしばらく綿を噛んでいた。
目を閉じたままでいた。
「終わった~」
事務所へ向かった。
その時、真新しい店を見つけた。
暖簾に「日和」と書いてあった。
Lee Ritenour - Is it you
少し居眠り。
1時間近く時計が進んでいた。
舌を回すと歯茎に穴だけが残る。
そうか抜歯したんだ。
違和感はあるがさほど痛みも感じない。
さて、昼ごはん。
そばがいいかな。
中の橋、八幡界隈にはそば屋が多い。
古い町並みにはそば屋がよく似合う。
ストーブを消しパソコンを落とし事務所を出た。
少し散歩がてら路地を歩いた。
八幡界隈は昔からの路地だらけ、あっちもこっちも楽しい。
歯医者の帰りに見つけた「日和」が気になる。
近くまで来ると「お~食いしん爺さん!お出かけですか?」
「いや、これから遅いランチです。」
「じゃ、お供しますよ、あれ、ここに店があったかな?」
「そうなんですよ、さっき見つけたんです」
2人で入ることになった。
好奇心にそばを忘れた。
暖簾に「小さなごはん家 日和(ひより)」。
ボードにラストオーダー14時半とある。
まだ間に合う。
テーブル席が一つとカウンターに数席。
確かに「小さなごはん家」。
遅めのランチが食べられる店はありがたい。
店主は女性。
「猫が好きなんですね」と尋ねると、
前は飼っていたが、
今は飼えないそうで猫のグッズを集め可愛がっているそうだ。
店の前で出会った方は「ローストビーフ丼」。
「いい色だなあ~」と向かいの人は玉子を箸で突いた。
「魔法の黄色がローストビーフをまろやかな味にして美味しい~」とご満悦だ。
こっちはしょうが焼き定食。
味噌汁も小鉢もいい感じ。
家庭的な優しい味がする。
ご飯は、そのままの価格で、大盛りもできると言われたが、
抜歯をしたばかり、普通にした。
やはり遅い。
「ずいぶん、ゆっくり食べるんですね」
「近頃、そうなんです」と答えておいた。
歯茎の穴を気にしながらも美味しく食べた。
帰り際に店主の方に聞いた。
「いつ開店したんですか?」
「2月2日、にゃんにゃんの日なんです」と笑う。
私たちも大笑いで店を後にした。
今日も楽しいランチになった。
可愛いらしい「小さなごはん家 日和」インプット。
小さなごはん家 日和
〒020-0872 岩手県盛岡市八幡町6−2
小さなごはん家 日和(@hiyorigohan22) • Instagram写真と動画