盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます、音量に注意>
頼まれた原稿を届けてきた。
2月の仕事を何とか予定どおりに終えた。
後は校正待ち。
今日は、あるつきあいの長い人とご飯に行く日。
待ち合せて「なに食べる?」
「カレー!」
「おう、いいね~」
カレー工房「CHALTEN(チャルテン)」チャルテンに向かった。
Speak Low · Peggy Lee
<音楽が流れます、音量に注意>
盛岡の古い街並みが続く旧町名「葺出町(ふくでまち)」。
地元の人でも「ふきでちょう」と呼ぶ人も多い。
正式名称より聞き慣れている。
国道を挟んで向かいが「ホットライン肴町」の入り口。
その反対側から百メートルほどの路が葺出町。
老舗そば屋の「東家(あずまや)」、紅茶の店「しゅん」など食べ物の店が多い。
以前は、天婦羅と鰻の店、居酒屋、魚屋に八百屋などもあった。
この道から愛染横丁と呼ばれる小路もあり、
イタリアン、カフェ、蕎麦の北田屋がある。
待ち合わせ場所で落ち合い近況が終わると、
先日のことを話してみた。
1月の下旬、ホットライン肴町へ向かう交差点を通りかかった。
信号待ちをしていると、
お年寄りが杖を頼りに歩き出した。
歩行者用の信号が点滅しだしたが、まだ国道の真ん中。。
すると女性が迎えに駆け寄り、支えられるようにして渡り切った。
車は、青になったが静かに待っていた。
自分も老いていく。
足が痺れて歩けなかった時、似た体験もした。
チャルテンの近くに来ると、店の廻を包むスパイスの誘惑。
胃袋を掴まれる。
サラリーマン時代、誘われて何度も入ったものだ。
その人は、さんざん迷ってグリーンカレー。
たっぷりの野菜。
「あっ!ご飯、少なめにって言わなかった~」
「大丈夫だよ」と笑った。
久し振りに会ったが、いつも手助け。
私は、迷わず野菜キーマカレー。
辛さは1番。
まだまだ初心者の域。
トッピングに粗挽きのソーセージ。
スパイスの香りに包まれ、脳までいっぱいになる。
さあ、食べよう!
野菜の旨味が辛みをマイルドにしている。
さらにご飯の甘み。
美味しい!
キーマは、水分を飛ばすので、挽肉や野菜の旨味が濃い。
チャルテンのスパイスはペルー産のブレンド。
南米のアンデス地方の黄色い唐辛子のアヒアマリージョ。
もう一つのロコトもアンデス地方で主に作られている唐辛子。
アチャールも頼んだ。
茄子を酢で炒めたインド風の漬物。
カレーとよくあうなあ~
辛さの底に甘味を感じるカレー工房チャルテンの味。
ファンも多い。
食べ終えると閉店の時間。
そくさくと出て外観の写真を撮ったり、葺出町を眺めていた。
一緒の人が、なかなか出て来ない。
もう一度入るのもはばかられ、直ぐ近くの駐車場に行った。
先に車に乗り、暖気運転をしておこう。
しばらくしてやって来た。
「ねぇねぇ、楽しい話を聞いてきたの」
店に置いてある飾り物の話を聞いたら、
若い頃、オーナーは自転車の旅が好きだった。
何度もボリビアに行き走ったそうだ。
通算すると年単位で滞在していたそうだ。
「閉店間際だったから、残念、もっと聞きたかった」と悔しがる。
とても面白そうだ。
今度、混まない時間に行って話を聴いてみたい。
カレー工房CHALTEN
〒020-0871 岩手県盛岡市中ノ橋通1丁目8−1