盛岡食いしん爺日記

<音楽が流れます、音量に注意>

 

 

 

十年に一度、あるかないかの大雪。

駐車場で雪に埋もれた車、家の前の雪かき。

みんな大変だった。

雪は、その後も殆ど溶けない。

盛岡は、白い世界。

少し溶けても凍ってしまう。

こんな時、アーケード街「肴町ホットライン」は、いい。

「㐂作(きさく)」に行ったのは大雪の前日のこと。

 

 

 

 

Like Someone In Love · Diana Krall

 

 

 

盛岡の三大麺の一つ「じゃじゃ麺」を食べに「㐂作(きさく)」へ。

 

 

盛岡の三大麺と言っても、

全国の人々にはどれだけ知られているのだろう。

どうであれ盛岡のソウルフードに違いはない。

あちこちに盛岡冷麺やじゃじゃ麵の店があり、暮らす人には、それぞれひいきの味がある。

 

 

 

 

 

この店には白と赤があり、量も何段階もある。

昔、梯子酒の〆によく来た。

そろそろ呑み会も終わりで食べに来たのに誰かが言う。

「まず、ビール!」

何度目かの乾杯。

「後2本!」

ようやくじゃじゃ麺を頼む。

たいていミニだった。

 

その日は白の普通盛り。

 

 

まず、味噌と麺を混ぜる。

 

 

麺が薄茶色に染まり、キュウリ、ネギに生姜と一体となるまで。

ひたすらかき混ぜる。

 

 

初めての時、盛岡冷麺もそうだったが、

テーブルに置かれて驚いた。

恐る恐る口にしたものだ。

たいていは、はまってしまうが、挫折した人も知っている。

私は、冷麺もじゃじゃ麺も初めての後、しばらく食べなかった。

しかし、仲間と何度か行くうちにやみつきに。

若い頃、呑み会の翌日。

昼のチャイムが鳴ると誰かが「じゃじゃ麺に行こう!」と言う。

すぐさま数人が立ち上がった。

気がつくと自分も率先する側になっていた。

 

 

うどんのようで、うどんではない。

盛岡の独特の味。

よく混ぜた後、食べ始めれば一気に完食。

 

そして、たまご。

昔、㐂作(きさく)では、薄い水色のアローカナのたまごだった。

 

 

食べ終えた皿に落としてかき混ぜる。

店の人に渡し、チータンとなって戻ってくる。

 

 

自分で好みの量の味噌、ニンニクを入れる。

 

 

じゃじゃ麺は、何度もかき混ぜる。

 

歴史のある城下町でありながら、

海を隔てた半島の料理がソウルフードになっている。

始めは不思議だった。

思えば盛岡の人は美味しくて、リーズナブルなものには目がない。

特に「麺」に対して。

蕎麦、盛岡冷麺とじゃじゃ麵に限らず、パスタやラーメン、焼きそばも大好きだ。

老舗の多くの蕎麦屋では冬に鍋焼きうどん。

もともと麺好きには嬉しい街だ。

㐂作に来て、オーナー夫妻との話も楽しみの一つ。

昔の話や世間話。

皆でよく来ていた頃の顔が幾つも浮かぶ。

店の片隅に転がっている思い出。

この雰囲気も店の魅力なのだろう。

夫妻に手を振って㐂作を後にした。

アーケード街を出て雪の道を歩いても芯から温まっている。

 

 

 

じゃじゃ麺と酒の肴 㐂作

 岩手県盛岡市肴町6-9

 

 

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