Moanin' Art Blakey and the Jazz Messengers Lee Morgan, Benny Golson, Bobby Timmons and Jymie Merritt
一段と冷え込んできた盛岡の街。
厚手のセーターにダウンコート。
首のまわりに、ふかふかのマフラー。
仕事も終わった夕方、「温かい物でも食べますか?」と誘った。
肩を並べて通称、桜山へ。
官庁街と盛岡城址を背にした桜山神社の間の一角。
一時、取り壊す話もあったが市民の反対で残った盛岡の宝。
ニューヨークタイムスの52選の第2位のМОRIОKA。
「街は役所が作るんじゃない」
「長い間、暮らす人達が創り上げてきたもの」
歩きながら話すと、「今日は辛口ですね」
一年ぶりに食べたいものがあった。
鐘楼のすぐ向かいに並ぶ飲み屋街。
桜山の東の端に並ぶ「808」。
鐘楼のすぐそば。
店長さんが迎えてくれた。
「何度も電話いただいて、すいませんでした~」
2回、電話したが満席だった。
賑わいが戻ってきたので嬉しい。
落ち着いた雰囲気の2階へ。
お通しも楽しみ。
今日は「柚子こんにゃく」。
いい香りとこんにゃくの心地いい弾力。
ホットウーロンで乾杯。
「岩手がもの鉄板焼き」がある!
「どうします?」
基本が2人前で別々に頼めない。
やはり「鴨せり鍋」に決まった。
ヤリイカの刺身も。
来た~
今年も食べられる!
あぶら扶、セリ根、茎、葉とネギの順番に入れる。
そして綺麗な鴨をしゃぶしゃぶでいただく。
やわらかい鴨は格別。
向かいも唸る「う~ん、美味しい!」
セリ根のコリコリ。
鴨とセリ根の鍋を考えた人に感謝。
「鴨肉を追加しません?」
頷いた。
豆腐も頼んだ。
どこの豆腐だろう?
大豆の風味が強く感じて美味しい。
〆は喜六そば。
これも楽しみ。
店のスタッフが「何人前にしますか?」
顔を見合わせ数秒の沈黙。
結局、一人前づつに。
鍋の汁を蕎麦猪口に入れる。
鴨の旨味とせりの風味が染み込んでいる。
少し出汁のきいた醤油を足す。
「あれ?」
向かいの蕎麦猪口に鴨肉とセリの葉が少し。
上手いこと考える。
ちょっと教えて欲しかった~
店長さんに美味しかったと言い、
「今度、岩手がもの鉄板焼きを食べに来ます」
「やっぱり、桜山は盛岡の宝だ」
「賑わいが戻ってきてよかった」
「美味しい物は幸せになるなあ~」
などと言いながら、温まってる帰り道。
家に帰ると、
テーブルから顔を出し、
「美味しい物を食べてきたな?」
「・・・」
「顔に書いてある、ずるいね自分だけ」
しばらく遊んで撫でてのご機嫌とり。
なかなか許してくれない。
今度は小さい段ボールから出て来ない。
そうこうしているうちに眠くなってきたようだ。
今夜は一緒に早く寝ることにしよう。
今年は新年からエンゲル係数高め。
明日から普段の暮らしに戻そう。
808盛岡桜山
〒020-0023 岩手県盛岡市内丸4−14
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