<音楽が流れます、音量に注意>
「ある日の脈絡のない盛岡食いしん爺日記」
朝からぼぉ~。
頭に濃い霧。
今日、明日にやるべきことが重くのしかかる。
珈琲を飲みながら、優先順位を考える。
答えのないまま2杯目。
スマホが震える。
ランチの誘いのメール。
時計は正午を過ぎていた。
急いで着替え。
ある人がよく言っていた。
「いきづまったら、外に出てみなさい」
待合わせの場所は上田の老舗「むら八」で1時半。
Candy · Stan Getz · Gerry Mulligan · Harry Edison · Louie Bellson · Oscar Peterson Trio
中に入ると、先に来ていた人が手を挙げた。
ちょうど少し席が空き出したという。
近況を話す向かいの人は元気そうだ。
「牡蠣フライが食べたくて、もう頼みました」とニコリ。
「おさきに!」と大ぶりの牡蠣に喰らいつく。
「美味しい~」
確かに。
「中に牡蠣の旨味がぎゅっと詰まってる、ちょうどいい揚げ具合」
夢中になっている。
「追加した茶碗蒸しは100円なんです」
とまたニコニコ。
私は、海鮮グラタンのセットにした。
前にいつ食べたか覚えていないグラタン。
あちこちの店に行っても、なかなか見かけない。
「熱いのでお気をつけください」とテーブルにのる。
言葉の話になった。
例えば、
「記憶を遡っても、いつ食べたか、出てこない」と書くか、
「前にいつ食べたか、覚えていない」と書くか?
ようは「記憶」を使うか、「覚え」を使うか?
熱いのでお気をつけて「ください」はひらがなで、それを下さいは漢字。
「この牡蠣を頂きます」で「この牡蠣を食べていただきます」となる。
そうこうしていると、出てきたグラタン。
セットのエビフライとヒレカツ。
豪華なランチになったが、ポイントがたまっている。
なので心の中で「まあ、いいか」
話題が変わった。
グラタン、おでんは、私にとってご飯のおかずになりにくい。
そう言うと、その人は「そんなことないですよ~」と笑う。
私は、エビフライとヒレカツで、ご飯と味噌汁を食べる。
グラタンは、グラタンで食べる。(笑)
熱々だ~
「ベシャメルソースから作るむら八のこだわりグラタン」
海鮮はエビ、ホタテ、カニ。
老舗むら八の小麦粉、バターゃ牛乳で作るベシャメルソース。
ミルキーで甘すぎず口あたりは滑らか。
美味しい~
食べ始めれば止まらない。
2人とも満足と満腹。
ちょっとした幸せ。
辺りのテーブルも賑やかだ。
食べ物の話題が隣から聞こえてきた。
盛岡がニューヨークタイムスの52選に選ばれた話。
食べ物のことが多いようだ。
「NAGASAWA COFFEEに行ってみたい。」
「東家のカツ丼を食べてきた。」
盛岡は元気だ。
さて、私も気を取り直して仕事を一つひとつ片付けよう。
誘ってくれたSさんに感謝。
それにしても盛岡には美味しい店や個性的で素敵な喫茶店、カフェが山ほど。
いつも迷う楽しみがある。
とんかつむら八上田店
〒020-0066 岩手県盛岡市上田4丁目21−31