Francisco Tárrega - Capricho árabe
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秋から大通りに移転していた、そば処 東家本店。
11月24日に新装開店したと知った。
先日、行ってみた。
中ノ橋通にあるが、旧町名で葺出町と言う。
青海波の舗道、街灯と街並み。
とても好きな路。
通りの街灯には可愛らしいリース。
クリスマスも近い。
正面に立ってみる。
明治40年創業の老舗は、
以前から当時を忍ばせる風情ある建物だったが、
新装となり、輪郭が鮮明になって若返った様に見えた。
お洒落な暖簾を潜る。
新装開店を祝う数々の蘭の花が出迎える。
前も好きだったが、一層素敵になった。
小部屋の様な空間もいい。
オブジェや絵画などがあちこちに置かれているが、不思議な一体感がある。
テーブルの配置も変わった。
ぶ厚く長い一枚板のカウンターもできた。
この奥に座った。
そこから1階の全体を見渡す。
仕事で様々な教えを受けた先代も空から喝采を送っているだろう。
メニューを開いて冬季限定の「五目あんかけそば」にした。
一緒の人は「ソースカツ丼」。
「かも塩焼き」も頼んだ。
先に鴨の塩焼きが厚い木の上に置かれた。
山椒と一味を少々。
鴨肉の心地良い弾力と脂を楽しんだ。
「美味しい」と頷き合う。
次はソースカツ丼。
サラリーマン時代、ランチによく来たものだ。
たいていカツ丼だった。
今は何が一番人気か分からないが、
あの頃、一緒に入った同僚達もこぞってカツ丼だった。
隣は「美味しい~」と言ったきり無心に箸を動かす。
そうそう、丼物につくそば。
これが楽しみ。
五目あんかけそばもきた。
隣がこちらを見て「限定には弱いんですよね」と言う。
確かに弱い。
熱々のとろりとしたあんかけ。
そばに纏わりついて美味しい~
具もいっぱいで嬉しい。
「『五目』って色々な物が彩り豊かに入った料理のことらしいですよね。」
と丼ぶりを見て恨めしそうだ。
食べ終えてそば湯を飲む。
カウンターの目の前の壁は土壁だろうか、
見ていると落ち着く。
まだ痛む左の肩を擦りながら思う。
近頃、仕事が重なって忙しかったり、
怪我や記憶を喪失したりと、
色々なことがあったが、心がゆったりしてきた。
わんこそばを食べたのはいつだったかな?
こんな時ブログは便利だ。
すぐに辿ってみた。
2016年の秋に皆でわんこそばを食べた。
女性2人を含めて計8人で829杯!
私は、111杯。
あの時、まだ食べられると思いつつ椀に蓋をした。
そろそろ、誰かを誘って来たい。
限界まで食べたら、何杯までいくだろう。
東家「本店」
〒020-0871 盛岡市中ノ橋通一丁目8-3