盛岡食いしん爺日記
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盛岡八幡宮の近くに事務所がある。
ゆっくり色々と考える自分の根城。
そこから歩いて数分の所にいなだ珈琲舎がある。
開業してゆうに100年をこえる盛岡劇場の斜め向かいに
2階建ての「松栄館」という建物がある。
以前の松栄商事の建物を自らリノベーション。
1階には「いなだ珈琲舎」、生花店の「松毬(ちちり)」。
2階に本屋の「書肆みず盛り」が入っている。
フルオープンが2023年の2月。
盛岡劇場に数年お世話になった。
丁度開業100年の時で、記念行事では盛岡芸妓さんにお世話になった。
盛岡芸妓は、踊りや長唄、常磐津などの芸事を身につけている。
昔、盛岡では本町の本街、八幡の幡街(ばんがい)が花街で、
それぞれに芸妓がいたが、今では後継者問題。
八幡界隈には料亭「喜の字」が今も残る。
大広間に芸妓さんが登場すると、座敷は華やかになった。
また、この劇場は盛岡文士劇でも知られ、
新宿の紀伊國屋ホールで東京公演も行った。
ちょっとだけ口上の頭取として出演し、いい想い出になっている。
その公演時、盛岡劇場界隈を紹介する冊子を制作し、来場者に配った。
芸妓さんを紹介する撮影は、喜の字さんの協力。
<以下の2枚の写真は、盛岡文士劇東京公演実行委員会 文士劇を育む街より>
撮影 松本 伸
そして、劇場界隈も紹介。
いなだ珈琲舎さんにも協力をいただいた。
いなだ珈琲舎は、始め盛岡劇場の向かいに開店。
それから隣の松栄館に移った。
焙煎機も置き、マスター念願のバリアフリー化。
よく手入れされた小さな庭先に薔薇。
You Belong to Me · Carly Simon
カウンターにはいつも綺麗な花。
その日は、夏季限定のレスカ。
今の人たちに通じるだろうか、レモンスカッシュのこと。
氷にのるミントの涼し気なこと。
たっぷり絞られたレモンが香る。
う~ん、美味しい、気分は爽快!
壁には消しゴムはんこ作家「はたけだまさこ」さんの作品。
カフェインレスの豆を挽いてもらった。
日に数杯飲んでいた珈琲。
近頃は、カフェインレスも飲んでいる。
苦味、酸味のバランスもいい。
今ではノンアルコールのビールやワインもありがたい。
昔では考えられない時代になった。
ここで色々な人と出会ったり、
マスターと雑談したり、知り合いの近況も聞ける。
疲れた時や何かを始めようという時に一杯のコーヒーを飲みに来る。
店を出た時には心が整っている。
私にとっていなだ珈琲舎は、そういう店。

















