Main Title · Danny Elfman
<音楽が流れます、音量に注意>
「ご飯、食べつつ打ち合わせしませんか?」
こういう誘いに弱い。
スマホを耳にあてつつパソコンをシャットダウン。
中華料理の「SUKURA(さくら)」に決まった。
コロナ禍で八幡町に開店してから1年。
リーズナブルでメニューも豊富で、本格中華を楽しませてくれる。
今や人気の店。
月曜ということもあり、数席空いていたが、
後から入って来る人達も。
階段を上った先にドアがある。
この雰囲気も好きだ。
階段の下で7時15分の待ち合わせ。
少し早く行って待っていた。
八幡の通りを見覚えのある姿が近づいて来た。
挨拶もそこそこに階段を上った。
その人は「海鮮と野菜のあんかけ焼きそばにしようかな。」
焼きそばが食べたいと言う。
その心、よく分かる~
私も時々その欲求に捕まる。
「上海焼きそば」に心惹かれたが、
一応冬季の限定メニューを見た。
エッ?
「上海蟹と海老と豆腐のうま煮」
「今年から上海蟹の価格が高騰し昨年の2倍となりましたが、
お客様にこの時期に貴重な上海蟹をたべていただきたくメニューに入れました。」
と説明書き。
しかも1,800円、ハーフもあり1,000円!
店のお母さんに聞いてみた。
「できるだけ皆さんに食べて欲しいのです。」とニコリ。
即座に「半チャーハンとセットでお願いします!」
「ハーフにしますか?」
「いいえ」ときっぱり答えた。
向かいで「海鮮と野菜のあんかけ焼きそば」を頼むと、
「揚げ、焼き、どちらですか?」
「揚げは固めですか?」
「うちのは、さくさくとして、すぐ、しんなりしてきますよ」
彼は揚げにした。
顔が前に突き出た。
「麺に餡が絡んで、しんなりしてくる~」とこっちを見た。
美味しそうだ~
間もなく上海蟹!
湯気にのって甘い匂い。
品のよい色だなあ~
上海蟹の身と味噌と白子の三種を使っている。
向かいの目が訴えてくる。
小鉢によそって渡すと、
普段はあまり見せないニコニコ顔。
笑ってしまった。
美味しい物は分け合うことが大切だ。
深いコク。
食べてみると喉を滑る様に通っていった。
濃厚に見えて後味がすっきり。
弾むような海老と豆腐も上海蟹の風味に包まれている。
チャーハンと食べながら、幸せを嚙みしめる。
スープも美味しい。
開店して間もないころ、
入り口で、ほかのお客さんとすれ違った時、
「ここは、どれも美味しいよ」と言われたことを思い出す。
完食!
少しマスターと話しができた。
お客さんに貴重な上海蟹を食べていただきたくてと言う。
今日、来てよかったと言って階段を下りた。
通りで別れて歩き出すと背中に声がかかった。
「話は、また今度、近いうちに電話するから。」
打合せのことをすっかり忘れていた二人。
中華料理 SAKURA
盛岡市八幡町3-16 プラスビルⅡ 2F
中華料理 SAKURA(@cyuukasakura) • Instagram写真と動