Baby Come Back · Player
<音楽が流れます、音量に注意>
年が明け1週。
正月気分も抜けてくる。
そろそろ色々な物が食べたくなる。
昔、元旦は雑煮から始まり、
小豆餅、ごま餅、きな粉餅、磯辺となどよく食べた。
母が台所でコンロに金の網を置き、白い餅をのせる。
いい色に焦げたあたりがぶくっと割れて餅風船。
小学生の頃、よく見ていた。
膨らむと爪楊枝で刺してみたり。
あの頃、餅ばかり食べていたわけじゃないが、
三が日が過ぎても大きな箱にどっさりの餅を見ると、さすがに肉が恋しかった。
大人になり、イクラや黒豆の美味しさも分かりだす。
イクラをそばに入れたり、ご飯にのせて海苔で巻いたり。
美味しいものだと分かった。
年末には炬燵いっぱいに新聞紙を敷き、毛蟹を食べた。
小学校の高学年になると、ひとりでまるごと一杯。
脚の細くなっている先っぽの方まで割ったもの。
冬の楽しみだった。
今は動画で過去を振り返ることができる。
例えば、ある親子がいるとして「お父さん、足が速かったの?」
と聞かれても、父親の見栄で「おう、速かった」とは言いにくい。
「おじいちゃんが撮ったビデオないの、見せて?」
動画がまだ一般的ではない頃なら誇張もできた。
話す人の「心」しだいだった。(笑)
昼下がり、外へ出た。
冬の陽だまり。
ほんわかと頬が温かい。
元気が出る。
そろそろ約束の時間。
電話して車で落ち合う場所を決めた。
太陽の力は凄い。
陽があたる車のハンドルも温かい。
盛岡市の稲荷町の「ぴょんぴょん舎」へ。
早速、豚肉のセットを焼く。
プルコギとキムチのキンパも。
漂う胡麻の香り。
ますます湧き上がる食欲!
2人とも桑の葉冷麺。
始めて見た時は緑色に驚いたものの喉越しに感激した。
スープは勿論、具材も含めて絶妙のバランス。
盛岡冷麺も大好きだが、これは逸品だと思う。
一緒の人の提案、「〆は、温かいスープにしませんか。」
なるほど、すぐに賛成。
私は野菜スープ。
その人は「雪濃湯(ソルロンタン)」。
「このスープ、からだが喜ぶ気がします」と言う。
牛こつをじっくり煮込みコラーゲンたっぷりで口あたりがミルキー。
その味を私も知っている。
冬場に焼肉、冷麺の後に温まる。
これはいい。
すっかり温まって店を出た。
陽は翳り、雪が降り出してきそうな気配。
北国の真冬に、これから春の仕事の打合せ。
さてと、話はどこのカフェにしよう?
ぴょんぴょん舎 稲荷町本店
岩手県盛岡市稲荷町12-5