Lionel Richie – Truly
<音楽が流れます、音量に注意>
紅葉が始まったと思ったら急に忙しくなった。
11月も中旬、もうひと頑張りで忙しさの山場は過ぎる予定。
午後になって郵便受けに手紙。
昨年の夏、卒業アルバムを見つけ、
学生時代の友達の実家の住所を見つけた。
消息を知りたくなり、津軽に向かった。
実家の住所をカーナビにセットすると、
当たり前だが一瞬でコースが出る。
4時間ほどの道程、盛岡から緑の線で繋がった気がした。
すると突然アドレナリンが吹き出し、アクセルを踏んだ。
彼の兄夫婦に会えた。
その場で電話をしてもらい声を聞いた。
30数年の時間が巻き戻った。
彼は埼玉で暮らしていた。
それから始まった手紙のやり取り。
互いの今までの人生や季節の雑感の交換。
今度の手紙を読んで笑っているとメール。
返事の終わりに「7時頃から、ご飯はどうです?」
と誘うと「是非!」。
行きたい所があった。
「SABO(サボ)」。
SABО(サボ)は新たなスタートをきった。
始めの店を8年ほど経って移転。
昨年の11月から休んだが、今年の6月に再会。
すぐに行って来た。
その後、しばらく来ていなかった。
一緒の人は何年か前に食べた事がある「タコライス」を頼んだ。
「久し振りだなあ~」
とスプーンで混ぜながら話す。
ひと口食べて「そうそう、この味!」
「海老のペペロンチーノの『ガンベレット』も覚えてる」
饒舌になってきた。
私は「マリナーラのスープパスタ」にした。
向かいは、「スープパスタですか?」
と興味津々。
新しいサボはスープパスタが主なメニュー。
夜は、普通のパスタも食べられる。
オーナーは、スープパスタにこだわりを持っている。
何でも、箸で食べるイタリアンをやってみたい思っていて、
スープパスタにいきついたらしい。
特にランチにラーメン感覚で食べて欲しいと話していた。
麺はフェトチーネの様な感じで美味しい。
元々美味しいピリ辛のトマトソースがスープになった。
美味しいわけだ。
チャーシューはしっかりした肉で噛むほどに旨味が広がる。
色々と経験を重ねたオーナーは、
「新感覚の料理」に挑戦しているのだと思う。
夜はガンベレット、マリナーラも食べられると思うと、
スープパスタを食べてみたくなる。
2度目もスープパスタ。
メニューも増えてきた。
サボと言えばパスタともちもちの生地のピッツァだった。
食べたいという声もあり、「揚げパスタ」として復活。
早速食べてみた。
「アンチョビ&モッツアレラの揚げピッツァ」
皮はもちっとして中にモッツァレラ。
アンチョビがきいている。
これには向かいも興味津々。
察したオーナーは小皿を持って来た。
「美味しい~」と語尾が伸びる。
今宵はゆっくり食事を楽しんでサボを後にした。
誘った人を送り、家に向かう。
手紙に「すぐ言葉を忘れる。特にカタカナだ。」
という様な事が書いてあった。
最近、色んな人の名前が出て来ない。
有名人も一般の方も。
でも、不思議と美味しい料理のカタカナは頭に残っている。
そんな話や北国の紅葉などを書いて送ろうかなあ~
なんて思いながらの帰り道。
SABO
〒020-0122 岩手県盛岡市みたけ4丁目18−5