Pachelbel - Canon in d 日本ニューフィルハーモニック管弦楽団
ここ数日、通っている花巻。
近頃は東北自動車道より一般道の方を走る。
零度近い気温でも、まだ残る緑。
山の樹々は、まだ葉が残る。
少し乾いた色ながら鮮やかに彩る。
ランチは花巻の大沢温泉近くの「バックシュトゥーべ」。
車を停めるとポール・ツイマーマンさんと奥さんの出迎え。
店の名はドイツ語で「パンの工房」の意味。
昔、ドイツ南部の農村では、どこの家にもパン工房があったそうだ。
「さぁ~中へ、どうぞ」
柔らかい窓からの陽射し。
ワクワクして待つ、弾む心。
棚を見たり、
窓の外を眺めたり、
錫細工を見たり。
飲み物はノンアルの「ビアテイストオレンジ」。
時間の流れがゆっくりになる。
たっぷりのレンズ豆のスープ。
レンズ豆や野菜の旨味が心地いい。
ポールさん、奥さんとのおしゃべりも素敵なスパイス。
レンズ豆は、爽やかな香り。
甘みもあり、栄養も豊富。
紅い粒(レッドペッパー)が優しい味のアクセント。
「ちょっと酢を入れるといいですよ」と奥さん。
途中で入れてみる。
優しい味のスープにコクがます。
たっぷりなのに、もっと欲しくなる。
フォークとスプーンをのせる置物も錫製。
メインのワンプレート。
相変わらず綺麗で、しばし見惚れる。
サラダから。
野菜や香草は自分の畑と、近くの方の有機栽培。
それぞれの野菜のしっかりとした味。
キッシュ。
以前、確かオニオンパイと聞いた。
サクサクから滑らかな口あたり。
確かパイ生地は奥さんの担当だったはず。
ブラッドソーセージ。
しっかりとした肉の味。
瞬く間になくなってしまう。
上にのるザワークラウトにはりんごの甘みも。
きたあかりのポテトソテー。
北の大地のホクホク。
そうそう、この味、いい焼き加減で香ばしい。
もう一つのソーセージは、
ドイツから取り寄せたプルーストソーセージ。
ピクルスを重ねて食べた。
ポールさんの自慢のパン。
小麦にライ麦なども入っている。
主食のパンは、きめ細かく、噛むほどに広がってくる甘味。
美味しい。
ヨーグルトを作る時に固形分と分離したホエイを使うパン。
ホエイは、ビタミンB群などが豊富。
近いうちに予約して焼いてもらおう。
デザートは大粒のブルーベリー入りのチョコレートケーキ。
ココナッツファインをふりかけている。
夫妻は丁寧に説明してくれるので、料理の味が心にも染みてくる。
アーモンド風味の紅茶。
初めての香り。
コンポートとクワーク(フレッシュヨーグルト)を添えてある。
たっぷりケーキにつけて食べる。
昼過ぎに来て、あっという間に2時。
食事しながら色んな事を話す。
あれこれお土産をもらった。
もうすぐクリスマスに向けて始まるシュトゥーレン作り。
「腰を大切にしてください」と言うと、
笑って「大丈夫だよ!」。
勿論、シュトゥーレンを予約。
いつもクリスマスまでに無くなってしまう。
今年は多く頼んだ。
心から美味しかったと御礼を言ってバックシュトゥーべを後にした。
疲れが飛んで清々しい気分で盛岡に向かった。
バックシュトゥーべ
岩手県花巻市湯口字大沢160-2