Too Late For Goodbyes · Julian Lennon
<音楽が流れます、音量に注意>
朝、ディラーで車の点検など。
1時間半ほどかかるというので、
フロアのテーブルに仕事の資料を広げた。
午後からの会議に備えて俄かに学習。
高校時代、
開き直って教科書もろくに開かなかった3年間。
今は、そんな度胸もなく資料を読む。
淹れてくれた珈琲を飲みながら。
テーブルの間隔も広く、家よりのびのび。
11時前に終わった。
タイヤもスタッドレスに変えた。
街中のガソリンスタンドで給油。
待っている間に頭に浮かんだ「あんかけラーメン」
近くの「たかみ屋」に行ってみよう。
11時15分には着く。
今日は金曜日、いくら人気店でも、空いているだろう。
暖簾を潜ると待つ人が10人ほど。
店員さんが来て、
「すいません、今のお客さんから外でお待ちください」
「あっ、はい」
すごすごと外へ。
次々に私の後に並ぶ。
コロナもあり、テーブルの相席をしていない様だった。
数分で中へ入れたが、そこでも待つこと10分ぐらい。
「お決まりですか?」
と小さなメニューを渡され、
「お座敷でも大丈夫ですか?」と聞かれた。
テーブルが空きそうもなく、小上がりでもよしとした。
それからさらに十数分。
ちらりと辺りを見回すと、
やはりラーメンの人は早く運ばれてくる。
「つくりもの」と呼ばれる「うまに」とか、
「かた焼きそば」は時間がかかる。
寒くなると、みんな熱々を好む様だ。
あちこちで「うまに」を食べている。
「うまにラーメン」がきた。
「お待ちどう様でした。熱いので気をつけて下さい。」
私はさっと胡椒をふりかける。
ここではラーメンに酢を少し入れる人もいる。
何年ぶりだろう~
たかみ屋の甘じょっばいスープに、
とろとろのあんかけ。
冷めにくいので、
食いしん爺はレンゲに具をのせ、
箸で麺をすくう。
行儀などおかまいなし!
熱々をふう、ふうふう~
美味しい!
そうそう、この味、たかみ屋の味。
やみつきになっている。
十数年前は、よく来たものだ。
ひとりで来たり仲間と奥の座敷に上がったり。
年齢を問わず、盛岡界隈にファンが多い。
餡が麺にとてもよく絡む。
野菜もたっぷり。
食べ終えてみ店を出たのが、11時50分ぐらい。
外にはみ出した列は、長くなり、
たかみ屋を目指して続々と集まって来る。
身体は十分温もった~
向かいの駐車場へ戻り途中、気になる光景。
あれは、なんだったけ?
近寄る。
史跡 小野屋。
そうそう、聞いた事がある。
江戸から明治期にかけての経済界のドン。
小野家は、色々と活躍したと書いてあった。
この煉瓦は、当時の建物の名残なのだろう。
しかし、この僅かだな煉瓦の壁から、
私の乏しい知識と貧弱な想像力では、なかなか思いは巡らない。
冷たい風の中で、しばらく立って見ていたが、
まだまだ身体は温かい。
たかみ屋
〒020-0878 岩手県盛岡市肴町3−20