Quadro Nuevo - L' Été Indien
<音楽が流れます、音量に注意>
2日からテレビ漬け。
箱根駅伝を見るため目覚まし時計を枕元に。
ベルが鳴る前に目が覚めた。
お湯を沸かし珈琲を淹れる。
たっぷり眠ったのにあくびの一つ二つ。
8時も近い、テレビをつけた。
スタートした各大学の選手の姿には緊張感。
私はチームでしか戦ったことがない。
バスケットを引退し、40才頃から始めたバドミントン。
ダブルスで相方と岩手の県内を試合して回った。
一度だけシングルスの試合に出たことがある。
点差が離れていく中で、焦るだけ。
差が広がる数字の呪縛。
自らのミスを重ねていく。
コートチェンジ。
とめどなく流れる汗。
2ゲームに入っても何も変わらない。
全てが自分の責任だ。
撃ち込まれた羽をラケットですくい相手のコートに返す。
サーブレシーブで構えながら、弱い自分が晒される。
孤独との戦いだと思ったが、
後から考えると最大の敵は自分だった。
画面の中を眉間に皺をよせ、疾走する選手。
みんな自分と闘っている。
栄光には拍手。
敗北の後に挫折しないようにと願うばかり。
三が日も終わり、
世の中は、だんだんいつもの街に戻ってきた。
濡れた道を歩いて「東家」へ。
創業明治40年、老舗の風格。
この通りは旧町名、葺出町。
東家を中心に、
盛岡らしいこの街の光景が形づくられている。
昨年の11月24日に改修が終わり、
一時移転していた大通りから戻ってきた。
新装となった暖簾を潜るのは2度目。
カツ丼を頼んで、そば湯を飲みながら待つ。
サラリーマン時代にはよく来たもの。
今まで東家でカツ丼を何杯食べただろう。
月に1回来たとして、たいていカツ丼。
12か月×25年としてみたら=300杯
県外からのお客さんを連れてわんこそばにも、たしか3回。
いつも110杯ぐらいなので、110×3回=330杯。
カツ丼もわんこそばも凄い総量だ~
そして2階や別館で宴会、特に年祝いが多かった。
市内のほかの店にも行った。
あの頃、老舗の蕎麦屋は、
私にとって暮らしの一部みたいなものだった。
色々思っていたら運ばれてきた。
大ぶりのどんぶりいっぱいに玉子でとじられたカツ。
肉の厚み!
これが柔らかい。
ご飯にトンカツとたっぷりの玉子。
丼を持ち上げ、かっ込む様に食べる。
ついてくるそばも楽しみ。
昔も今もおかわりしたいと思う。
久し振りに食べた東家の特製カツ丼。
満足して店を後にした。
家に帰ると猫君が、こっちを見る。
「何か、美味しい物を食べてきたんだね?」
眼をそらしてしまった。
そば処 東家
盛岡市中ノ橋通1-8-3