きときと - 四本足の踊り
<音楽が流れます、音量に注意>
昼前に出かけた。
真っすぐ約束の場所へ向かうと、
1時間近く待つことになる。
たっぷりの余裕。
なんだか久し振りの感覚。
盛岡の街をドライブ。
住宅地の方まで足を伸ばす。
もうすぐ散りそうな黄色の葉。
紅い葉。
雲の隙間から岩手山を照らす光の帯。
約束の場所の近くに戻り、車を停めた。
まだ十数分ほどある。
足元を見ると地べたにも晩秋の彩り。
まだ咲いている。
これは朝顔の類なんだろうか?
美しい物は足元にもたくさんある。
冷たい風にも耐えてみんな生きている。
輝いている。
心豊かになったせいもあって打合せは早めに終わった。
ランチの時間だ。
新しくなった盛岡バスセンター。
ふと見上げれば、街は変わっている。
「たつみ」と書かれたビルは、
もっと大きい気がしていた。
古いバスセンターが賑わっていた頃、
地下にある「えぞっこ」も大忙しだったと聞いた。
大将の顔が見たくなった。
真っ赤な暖簾の奥からコトコト、カタンカタン。
中華鍋の音が聞こえる。
私にとって盛岡のまち中華というと一番にここが浮かぶ。
時刻は、ほぼ正午。
サラリーマン時代、よく小走りで食べに来た。
早く来ないと座れない。
今日もだいぶ席は埋まっていた。
「いらっしゃい」とニコリ。
決まり文句の「なんにしやすか?」まで聞く余裕もない様だ。。
中華鍋の音が途切れない。
忙しい時の大将の背中がいい。
「もやしラーメン」にした。
シャキシャキのもやし、あんかけのとろみが太麺に絡む。
美味しい。
飲むように食べてしまう。
もやしのシャキシャキ感をどうやって保つのだろう。
「写真を撮らせて下さい」
「もう、断んなくていいよ~」とニコリ。
帰りにトイレに寄った。
この貼紙は大将が考えたものに間違いない。
えぞっこ
〒020-0871 岩手県盛岡市中ノ橋通1丁目7−1