Answer Me (Live from Budapest) · Keith Jarrett
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数年前まで仕事で通った松尾町。
八幡町、南大通りから続く街。
その頃から気になっていた店がある。
一度は入ってみたいと思っていた。
先日、ある人とランチしながら少し話そうということになった。
「長年気になっていた店があり、行ってみませんか?」と誘った。
店の名は「一葉」。
彼も十年近く気になっていたが入ったことがなく、
暖簾を見ては通り過ぎていたそうだ。
待合わせは11時45分。
店の人に車を停められる場所を聞いていると彼が歩いて来た。
隣に駐車場があった。
通りからちょっと奥まった玄関。
そこにランチのメニューを書いた黒板。
見てすぐ決めた。
一緒の人は塩サバ定食。
「お先に」と言うとレモンを絞り、食べ始めた。
久し振りの鯖だと言う。
肉や野菜の料理が続き、魚に飢えていたらしい。
話しは後回しにして食べ始めた。
相変わらずいい食べっぷり。
私は、入口で決めた鯛出汁ラーメン定食。
鯛の字にそそられた。
見た感じはシンプルな中華そば風。
スープだけで鯛の出汁と分かるほどのツウじゃないが、
魚介系のコクを感じ、仄かな甘味があり優しい味だと思った。
「どう、美味しそうだけど」と向かい。
「飲み干しそうなスープで、品のいい海鮮ラーメンという感じ」と言った。
「ウマ街道~」と小さく叫んだが全く通じない。
テレビ番組を何度か見たことがあった。
そう言えば、その人はあまりテレビを見ない。
ちょっと恥ずかしくなって笑って誤魔化した。
食べ終わった頃、カウンターと座敷の店は、ほぼ満席。
店の中は広く、サラリーマンで混んでいるとは思わなかった。
やはり入ってみないと分からないものだと頷き合った。
みんな首から写真とネームの書かれたカードをぶら下げている。
「懐かしいね」と2人で微笑んだ。
やはりランチタイムといっても皆の顔には緊張感。
もうすぐ10月、またネクタイを締め始める。
ランチメニューには700円から900円の定食が並んでいた。
サラリーマンには心強い。
ランチの後、珈琲を飲みに行った。
仕事の話より、サラリーマン時代のことで盛り上がった。
彼は「気になったら入ってみることにするよ」と言った。
お料理一葉
〒020-0873 岩手県盛岡市松尾町17−57