I Think of You · Scott Hamilton · Jan Lundgren · Hans Backenroth · Kristian Leth · Sergei Rachmaninoff
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「行きたい所があるんです!」
8月8日に開店した鮨屋があるという。
その店は盛岡の繁華街大通りの南の菜園にあった。
「すし一〆(ひとしめ)」と書いてあり、
頭に読めないニ文字。
中に入ったら聞いてみよう。
高級そうな店構え。
財布の中身を思い浮かべて後に続いた。
メニューを見て少しほっとした。
今夜は飲めない。
ちらしの満潮(みちしお)に惹かれたが、
「潮(うしお)」にした。
開店を祝う見事な蘭の花。
先頭をきって入った方は「にぎりの潮」。
美味しそうに並んでいる。
鮨を前にこちらを向いた。
先日、三陸の親戚に行って来たそうだ。
いつもは新鮮な魚三昧。
ところが今年は違った。
鮪、鰹も刺身の角が緩んでいて
楽しみが半減したという。
大きな目にあらわな不満。
ひとしきり話し、鮨を食べ始めると御機嫌になった。
美味しいと微笑んでこちらを見る。
こちらは久し振りのちらし。
重に敷かれたご飯が薄めなのに、
ネタで盛り上がっていた。
一つひとつが厚みがあり大き目だ。
海の幸の種類も多い。
包丁で刻みを入れるなど、丁寧な仕事ぶり。
「あ~美味しい」
大将もネタも活き活き。
汁椀は海老頭。
海老の風味が強く出ていた。
お代わりしたいと思った。
満足した帰り道。
「新しい店はいいもんだね」
と言い、
「こういう厳しい世の中でも挑戦する人はいるもんだなあ~」
と続けた。
何かを考えている様だ。
新しい事に挑戦するのかもしれない。
家についてひと息。
「あっ!」
店の名前についている二文字の意味を聞いてこなかった~
どうも忘れっぽい今日この頃。
まあ、それでも気分は上々。
盛岡市菜園「すし一〆(ひとしめ)」