Alice Fredenham - Someone to Watch Over me.
<音楽が流れます、音量に注意>
いつか入ってみようかなと思っていても足が向かない。
そんな場所が幾つかある。
通りかかっても簡単に「今度にしよう」と前を過ぎる。
先日、ある人とそんな話をしていた。
「そんな時、少しぐらい後悔しても、いいんじゃない」と言った。
ある書店さんに届け物をした帰り、お腹がすいていた。
入った事のない「盛岡横丁」。
何も考えず入ってみた。
「盛岡横丁」はビルの地下にあるとは知らなかった。
階段を下りながら気になった「Restauante Kumagai(リストランテ クマガイ)」。
今は18時20分過ぎ、あと少しで開店の様だ。
テイクアウトをとりに来た客がいた。
横丁を一巡りして戻ってきた。
するとシェフらしき人から声をかけられた。
「あの、うちにですか?」
「はい」
「今日は定休日なんです」
テイクアウトの予約があって店に来ていたそうだ。
またにしようと帰りかけたら、
「あるものでよかったら、いいですよ」
二つ返事でカウンターの椅子に。
カレーと牛の煮込みとクスクスが出来るという。
クスクスは、聞いたことがあるだけ。
興味が湧く。
煮込みはひと口食べたら、スプーンが止まらない。
色々な具材が溶け込んで一つの味になっている。
美味しいものは飽きがこない。
クスクスが緑の野菜と出てきた。
名前だけは知っていたが、
北アフリカが原産の小麦で作るクスクス。
名前はアラブ語が語源らしい。
シェフが気軽に分かりやすく話してくれる。
粒々が際立つ食感で初めての味。
これもスプーンが止まらない。
煮込みに浸すと美味しいが、クスクスだけ食べても美味しい。
あっという間に完食。
休みだったのに食べさせてくれたシェフに、
御礼を言って階段を上った。
家に帰って少し調べてみた。
クスクスとは北アフリカでは日本の米のようなもの。
食事や丸められた物など幅広い意味がある様だ。
何かの植物かと思ったが、デュラムという小麦から作られ、
最小のツブツブのパスタの一種らしい。
思い切って入り、楽しみな場所が一つ増えた。
Restaurante Kumagai
岩手県盛岡市中央通1-9-11 CUBE映画館通りビルB1