Stacey Kent - To Say Goodbye
<音楽が流れます、音量に注意>
5月半ばの盛岡の官庁街。
この季節、緑の勢いに圧倒される。
空を塞いでしまう勢い。
自分も成長している頃は、気にならなかった。
「綺麗な緑だな~」と言う感じだった。
一日、盛岡界隈を動き回った。
家に戻り、ひと息ついているとメールが1行。
「今夜は、空いてたらご飯を食べよう!」
近頃、ようやく色々な人と逢える。
2年ぶりとかはよくある。
でも、互いに、さほど状況は変わっていない。
今年の1月に八幡町に開店。
先日行って美味しかった中華料理「SAKURA(さくら)」へ誘った。
料理を待つ間、彼は、
「もうすぐ6月だよ、今年も半年が過ぎる・・・」
と時間の流れの事を話し出した。
確かに速い。
一体、年が明けて何をしていたのだろう。
組織の中にいる時とフリーランスでは、
暮らしぶりが違う。
休日もあってないようなもの。
仕事の達成感もぼやけている。
思えば、ここ数年何をしたのだろう。
そんな話が盛り上がった辺り、餃子がきた。
餃子
もちもちの皮が肉たっぷりの餡をしっかり包む。
先月、この餃子の美味しさを知ってしまった。
始めて来た日、何もつけず続けて2個食べた。
あの日、知った3個でも注文出来る事。
一緒の人に「2個どうぞ」。
「美味しい!」と続けて食べていた。
この前の私と同じ。
餃子を抑えて炒飯を食べてみたかったのだ。
半炒飯。
パラパラとしっとりの丁度真ん中。
1階の出口ですれ違ったお客さんが、
「ここ、何でも美味しいよ、特に炒飯は一度、食べてみて」
と言っていた。
なるほど、確かに美味しい。
青ザーサイの浅漬け。
シャキシャキとして小気味いい。
炒め物の後、舌がリセット。
向かいは、白身魚と野菜の炒め物。
綺麗な料理だ。
その人は、食べ始めると黙々と集中するタイプ。
ずっと昔から黙食をしていた。
時々、頷いては天井の方を見る。
期間限定の豚肉と野菜のおこげ料理がきた。
大好きなおこげ。
たっぷりの餡が野菜を纏ってジュワジュワー
これはたまらない。
2人の口は、半開き。
食べ始めて視線を感じる。
「幸せだぁ~」と言うと恨めしそうな顔。
取り皿をもらってちょっとだけ分けると、
「次は、おこげだ!期間限定だから早めに来ようっと!」
満足して店を出た。
そろそろ、呑みながら話そうという事になり手を振った。
八幡界隈の夜。
少しは元気になった気がする。
中華料理 SAKURA
盛岡市八幡町3-16プラスビルⅡ 2F