Silje Nergaard - Based On A Thousand True Stories
<音楽が流れます、音量に注意>
ゆっくりとした一日の始まり。
珍しく予定がない。
ふと思い出したサラリーマン時代のこと。
冬から連日、深夜まで残業。
ゴールデンウイークの近い4月下旬になって開放された土曜。
当時は、「半ドン」だった。
この言葉は、もう死語かもしれない。
昔、週休2日の前、土曜日は午前中までが勤務時間だった。
3か月ほど忙しく、解き放たれた土曜の午後。
何もあてなく、仕事場を出た。
なんとなく盛岡城址を散歩した。
桜が満開で、隙間もないほどあちこちでシートを広げ、場所取りの人達。
もうすぐ宴会。
喧騒を避けるように足早に通り抜けた。
ひとり裏道を歩き、喫茶店に入ったなあ~
今日は、午後になっても疲れてゴロゴロしていた。
「これでは、まずい」と着替えて体育館に行ってみた。
十数分で駐車場に着いた。
初夏を思わせる陽射し。
子供達は元気だ。
身体を動かし始めると楽しくなった。
駐車場に戻ると5時。
ゆっくりと暮れ始める。
気がつけばだいぶ陽は長くなっている。
身体は疲れたが心地良い。
少し、街中をドライブ。
街の北にある運動公園に寄ってみた。
久し振りに見た新幹線が夕陽を浴びて走る。
岩手山を背景に球技場では、子どもたちが走り回っている。
これから、球技場に向かう子達も。
伸びた背中を見ていた。
少しぎくしゃくしている自分の背筋を伸ばし、車に戻った。
街を一回り走って南に戻ってきた。
移転し再開した丸亀製麵、盛岡津志田店の駐車場に停めた。
宝くじ売り場がある。
「間に合いますか」
「後、3分ありますよ」
6つの数字を選んで買った。
丸亀製麵へ行ってみた。
すると入口の看板に、「新登場 焼きたて肉うどん」
「新登場!」に惹かれて中へ入った。
ネギもたっぷりのせた。
ついつい、小海老のかき揚げとハムカツも。
すべて狐色。
コシの強いうどんとたっぷりの肉。
美味しい。
すき焼きを思い出す味だ。
そういえば、今年の冬はすき焼きを食べていない。
無性に恋しくなってきた。
寒の戻りや花冷えの日に、少し汗をかいても食べたいと思った帰り道。
岩手県 盛岡市 津志田中央 3丁目26-66