Allegro (Live) · Oscar Peterson
<音楽が流れます、音量に注意>
昨晩、ある物を食べたくなって早起き。
色々と仕事を片付け、八幡の通りの「和食屋 ふくしま」へ。
平日の昼前の11時半。
まだ、お客さんはいない。
食べたくて仕方なかった「穴子白焼丼」。
八幡の通りのビルの1階。
その奥にある。
八幡には沢山の路地がある。
そんな路地を入って行くような感じ。
入口で看板を出しに来た大将と会った。
一緒に奥へ歩いた。
「穴子の白焼き丼が食べたくなって、目指してきました」
と告げると、笑って「分かりました。ありがとうございます。」
カウンターの向こうで、てきぱきと動く。
まな板の上の包丁さばきも板についている。
待つのも楽しい。
ふわっと焼かれる穴子のいい匂いが漂って流れていった。
ふと、昔の事を思い出した。
いい香りを「かまり」と言う人がいた。
学生時代の事だ。
「なんか、いいかまりがする~」
個性的な人だったので、「かまり」とは、その人の造語だと思っていた。
一年ほどして青森の友達と話していたら、
香りが訛ってかまり、と言うらしい。
絵やデザインをする人が言うと、それらしく聞こえた。
真似をして使っていたものだ。
思い出に苦笑いしていると「穴子白焼丼」が登場!
焼かれた穴子の「かまり」。
ひとりにんまりしている自分が可笑しかった。
つけ合わせも吸い物も美味しい。
タレをたらして山椒を少し。
もうたまらない!
皮の香ばしさ、肉厚の身のふわっとした食感。
あっさりとした脂の甘味を噛みしめる。
これが、穴子の味。
昨晩からの想いが、更に美味しさを膨らます。
次は、ワサビと紅生姜を少し。
二つのほどよい刺激が、穴子本来の美味しさをひきだす。
食べながら、ひとり頷く二度三度。
穴子をたっぷり味わう。
幸せ気分で完食。
これで、なんと940円。
そろそろ正午、ランチのお客さんが来る頃だ。
大将に「やっぱり来て良かったです。美味しかった!」
千円札を渡し、
お釣りを受け取りながら、感謝したくなる。
天丼もバラちらし丼もいいんだよな~
通りに出ると陽射しが心地よかった。
さて、今日も頑張ろう!
和食屋ふくしま
〒020-0872 岩手県盛岡市八幡町5−12