マイ・ハピネス · Pied Pipers
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花巻でのイベントの下見。
消しゴムハンコ作家のはたけださんと街を歩いた。
花巻の上町の裏通り、
路地の奥にある隠れ家的な茶房「あれい」へ。
奥に入ってドアを開ける。
天井は高く明り取りの窓から陽光が差し込む。
入って直ぐママさんの声。
「あら、お久し振りだごど」
「ご無沙汰してました~ホットケーキを食べに来ました」
テーブルには福寿草かな?
珈琲を飲みながら、知っている限りを話した。
「アレイ」とはフランス語でalléeと書いて路地という意味。
そして、ここの名物は「小倉ホットケーキ」。
イベントの打合せをしているうちに、「小倉ホットケーキ」が登場!
いったんのけ反って次に身を乗り出すはたけださん。
部厚いホットケーキ!
二枚目が隠れるほどのあんこ!
驚いた後にスマホを手にして真剣に撮る。
パン教室の先生の眼だろうか、
それとも消しゴムハンコやイラストのイメージをしているのかな?
あれい自慢の全て自家製のホットケーキ。
ほどよい甘さで飽きのこないあんこ。
美味しい。
朝ドラを思い出した。
「小豆の声を聞け、時計に頼るな目を離すな」と始まり、
「食べる人の幸せそうな顔を思い浮かべ~」
「おいしゅうなれ、おいしゅうなれ・・・」
「その気持ちが小豆にのりうつり、う~んと美味しゅうなってくれる」
きっとママさんも、小豆を煮ながら想いを込めているのだろう。
そして、艶々と輝く、美味しいあんこが出来上がる。
贅沢に惜しみなく、ホットケーキに挟み込む。
二人ともあっという間に完食。
いつか、写真を撮っているとママさんが話していた。
「昔、カメラマンが来て、路地を撮った。」
その時、目をつけたのが天井だったそうだ。
話を聞いてから、いつも天井を意識してしまう。
店を出ると、彼女が言った。
「ママさんも名物なんですね」
「そうそう、いつも元気をもらいます。」
どんな作品が出来るか、楽しみだ。
茶房あれい
〒025-0087 岩手県花巻市上町4−3