Gilbert O Sullivan – Clair
<音楽が流れます、音量に注意>
北国の冬を楽しむ。
今年は、そう決めている。
盛岡の高松の池を散歩。
2月の風に丸くなる背中。
でも、歩く。
ここは白鳥の飛来地。
周囲は約1.5キロ。
広い池は、ほとんど凍っていた。
あちこちに群れを作っている。
その一つのかたまりに近づいてみた。
まだ若い白鳥、白い羽が出始めている。
どこで生まれ、どう育ったのだろう。
そして、雪が消えかかると、何処へ旅するのだろう。
目が止った。
足が、まるで柔らかい黒いゴムで出来ているようだ。
ちょっとした驚き。
その時、ある人から電話。
用件が済んで、今、高松の池にいて白鳥の足を見て驚いた。
と話した。
すると「知らなかったの?」
数分して別の人から電話。
聞いてみた。
「毎年、来ているのに、気がつきませんでした?」
自分一人の大発見。(笑)
見ているとペタペタと聞こえてきそうだ。
若い頃、この池の周りを走る駅伝大会があった。
小さなイベントで、十数チームで競った。
4人が各一周。
2番手だった。
6番目で襷を受けとり走る。
スースー、ハーハーと呼吸。
半分ほどで苦しくなるが一人を抜く。
その前を走る人の背中を追い、近づくとアドレナリンが湧きあがる。
追いこすたび、ちらりと横顔を見ると苦しそうに見えた。
終盤、トツプの選手が見えてきた。
足音に気がつき、振り返った。
スパートされ、どんどん背中が小さくなる。
心が萎みそうになると呼吸は荒くなり、脚が重い。
ゴールして草の上に腰を下ろし空を見ていた。
勝負どころで、身体を支えるのは自分の心なんだと思った。
小さな大会の話だけれど何かを学んだ一周だった。
そんなことを思っていたら、一羽の白鳥が、羽ばたき飛び始めた。
グライダーのようでカッコイイ!
人類が憧れるわけだ。
若い白鳥も続く。
羽に黒が混じっている方が逞しく見えた。
気がつくとカメラを持つ手が冷たい。
バッグしまい込んで、近くの「カムオン」に。
今年初めてだ。
誰かの素敵な家を訪れたかのようで、なんかほっとする。
身も心も温まる。
「洋風ぜんざい」にした。
しばらくしてテーブルに「洋風ぜんざい」。
たっぷりのバニラアイスクリーム、白玉はもちもち。
美味しい~
可愛らしい小さな春。
白鳥が飛び立つまで、北国の冬を楽しむつもり。
カフェ カムオン Cafe CAMON
盛岡市高松一丁目12-15.
https://m.facebook.com/cafecamon/