Dream - The Pied Pipers & Ernie Felice Quartet
<音楽が流れます、音量に注意>
晴れの日、
北国の猫たち。
ほんの少しの時間だけれど陽だまりで、気持ちよさそう。
ビルの谷間の中に佇む木造りの家がある。
そんな中での猫たちの暮らし。
近頃、陽射しも少し勢いが出てきた。
きっとトタン屋根は温まっているのだろう。
気持ちがいいので、街の中を遠回り。
「何か懐かしさを感じる街」とある人が言った「盛岡」。
しかし、まだまだ、陽が傾けば風は冷たい。
古いビルの地下へ。
サラリーマン時代、幾度となく、
この階段を急いで下り、満腹でゆっくり上った。
今年初めての「えぞっこ」。
真っ赤な暖簾。
カウンターも椅子も赤。
今までと違うのは、垂れ下がるビニールシート。
中華鍋のカタカタ、ゴトゴトは健在だ。
「おっ、いらっしゃい。なんにしゃすか?」。
これを聞くとほっとする。
待合せた方と夕飯。
その後、少し打合せの予定。
私は、レバーモヤシ定食。
具材が中華鍋で踊る。
シャキシャキのもやし、からっと揚がり、臭みのないレバーの定食の出来上がり。
一緒の方は焼きそば。
「ここの、焼きそばが好きなんです。あ~それからもやしラーメンも」
私と同じだ。
慣れ親しんだ焼きそばの味。
もちもちっとした細麺。
小山のように盛り上がり、食べ応え十分。
飽きがこず、食べ続けるのだ。
あっという間に完食して満腹。
どちらも650円。
昔よりは、高くなったもののリーズナブル。
2人とも満腹。
帰りがけ、大将と話した。
少し良くなったかと思えば、また始まった。
しかし、ビニールシートやアクリル板を使ってやるしかない。
と言う。
「サラリーマンを卒業した方々も時々、来てくれますよ、ありがたいですね~」
私もここで、現役、OBと時々会う。
みんな「まち中華、えぞっこの味」を求めてやって来る。
安くて早く、美味しい、そして何より懐かしい味。
さて、打合せは、近くのレトロな喫茶店にしよう。
えぞっこ
〒020-0871 岩手県盛岡市中ノ橋通1丁目7−1