When You Wish Upon A Star Never Land Orchestra
<音楽が流れます、音量に注意>
盛岡は薄曇り、
朝、盛岡を出て花巻へ。
途中で目を奪われた雪景色。
花巻には日本の原風景が色濃く残っている気がする。
吹張(ふっぱり)町にある「きょうらく」へ。
隣の料亭「共楽」が営む喫茶店は、ひらがな。
隣と中で繋がり、ランチは料亭の味を楽しめる。
昭和の雰囲気が漂い、常連のお年寄りも多い。
奥の個室は落ち着いた雰囲気。
今日は、ここでランチミーティング。
すぐ、静かな口調ながら、熱の籠った話合いが始まった。
花巻のまち散歩マガジン「マチココ」は30号。
発刊から5周年。
31号からリ大リニューアルの計画。
編集、企画、デザイナーにライターと今日は目つきが違う。
しばらくしてランチで、ひと息入れる。
ハンバーグの人。
向かいは今日のサービスランチの「チキンカツライス」
魅惑の狐色!
一度、食べてみたいと思っているが、まだ未体験。
中からチーズがトロ~リ。
編集長は、鍋焼きうどんと焼きおにぎり。
焦げた味噌の香りがたまらない。
海老天と筍の存在感!
メニューを見て気になった「シゲオさんのカレーライス」。
名前の由来を店の人に尋ねると、先代の名前だった。
評判だったカレーにその名をつけたと聞けば食べずにいられない。
まず、味噌汁をひと口。
少し赤味があり、トマト系なんだろうか?
ゆっくりスプーンで口に運んだ。
色んな野菜が溶け込んで、深いコクとなり、とてもまろやかな味。
ごはんとルーの一体感。
飲んでしまいそうだ。
食べながら「シゲオさん」を想像した。
厨房の奥で、ひとり黙々と寸胴の前に立つ。
腕を組み、煮込み具合を見つめている。
そんな姿を思い浮かべて食べるカレーは、なおさら美味しい。
その日は地元の新聞社の取材もあった。
私は、まだ関わって日が浅い。
取材を聞いていると、創刊時からの苦労話も聞ける。
試練を乗り越え5年。
記者の質問に答える編集長の話を聞きながら、
私は当初のコンセプトを再確認。
打合せの途中から、若手も加わった。
やはり、まちの賑わいづくりには幅広い世代の参加が大切。
未来に一筋の灯りを見た。
さて、「きょうらく」の魅力は、まだある。
それはスイーツ。
充実のスイーツは、嬉しいことにミニサイズもある。
ヨーグルトアイスの爽やかな味などを知らない人も多い。
そんなことも紹介したい。
花巻は人口約10万人の小さな地方都市。
広がる田園風景や葡萄畑。
温泉や宮沢賢治が有名だが、大学もあり、飛行場もある。
早池峰神楽などを始め文化遺産も多い。
今は、大谷翔平、菊地雄星などを輩出した「花巻東」。
その陰に隠れているが、富士大からも西武ライオンズの山川、
外崎など数々の野球選手を生んでいる。
昨年のオリンピック選手では競歩の高橋選手が花巻北高出身だ。
まちを歩けば、見過ごしていたものに気がついたり、新たな発見も。
それを伝えるのが、「マチココ」の使命。
暮らす人も良く知らない花巻の美味しい物をもっと紹介していきたい。