Shakatak " Invitations "
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数年前、名古屋から盛岡を訪れた人が言った。
「思っていたより、ずっと大きい街なんですね」。
関東や関西から初めて来た人は、たいてい街を見て驚く。
人口は、約30万人。
しかし、街続きの滝沢市、矢巾町、紫波町と合併すれば40万人をゆうに超える。
まだまだ、盛岡は北国の小さな都市だと思われている。
ただ単に人口が増える事を望んでいるわけではない。
三つの川が街中を流れ。
晩秋、中津川に鮭が遡上する。
この川を東へ渡ると古い街並みが続く。
造り酒屋、南部鉄器の工房、染物屋などが多くある。
冬は、白鳥が街の上を飛ぶ。
中心部には見事な石垣の城跡。
盛岡城址、桜山神社と官庁街の間に「桜山」がある。
通称だが暮らす人はみんな、そう呼ぶ。
狭い一角に数本の路地。
店がすし詰めで約100軒も建ち並ぶ。
昭和の雰囲気が色濃く漂う。
新旧の店が混在しても不思議な一体感に包まれている。
関東から来た人が、タイムスリップしたようだと話していた。
赴任してすぐ、ファンになった。
今宵は、桜山の真ん中辺りにある「白乾児(パイカル)」で夕飯。
サラリーマン時代から来ているが、
今も時々、食べに来る。
今年も新春早々、やって来た。
カウンターだけの店で、今はひとりずつ仕切られている。
街中華を継いだ2代目は東京銀座の中華料理店で修行。
本格派の作る街中華だ。
餃子が人気で持ち帰りも出来る。
焼き餃子もあるが、その日は水餃子。
モチモチっとした皮からたっぷりでジューシーな餡。
スープも染み込んで美味しい!
透きとおったスープ。
これがまたいい。
パイカルの綺麗なチャーハン。
丁度いい具合のパラパラ感で、噛むともちっとして嬉しくなる。
焼売もきた。
食べ応え十分、口の中で旨味が広がり幸せな気分になる。
大ぶりでも食べ飽きない。
今宵も大満足で、パイカルを後にした。
カウンターの椅子から立ち上がる時、いつも思う。
「次回は色々食べてみよう。」
しかし、決まって食べたくなる餃子とチャーハンと焼売。
さて、桜山神社で、お詣りしてから帰ろう。
<因みに焼き餃子はこうです。>