盛岡食いしん爺日記
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盛岡がニューヨークタイムスの行くべき52選の第2位に選ばれた。
それだけじゃないと思うが目立つ観光客。
この時期、多くの修学旅行生も訪れる。
コロナの前のように賑やかだ。
じゃじゃ麺の元祖「白龍(パイロン)」やわんこそばの「東家」などは大行列。
今日は書店などでの用事を終えて4時半。
スタッフと駐車場に戻る途中、「エンガワ」でひと休み。
向かいのもりおか啄木・賢治青春館にも人が吸い込まれて行く。
Stacey Kent - How insensitive
この建物は旧第九十銀行本店。
近くの岩手銀行赤レンガ館(旧盛岡銀行本店)は、外観からしてよく目立つ。
こちらは地味だ。
しかし、機能性を重視して建築されたと聞いた。
昔の建物は、個性溢れる。
この向かいに元写真館だった建物の
1階にある「お茶とてつびん エンガワ」。
リノベーションされ、カフェになった。
紺屋町界隈のスタンプラリーが始まっている。
スタンプ帳を買い、中津川を挟んだ各店や見所を回る。
各店の素敵なスタンプが人気で多くの人が冊子を手に街を歩く。
小旗を見てスタンプ帳を求めに入ってきた人に
店主が答えていた。
「すいません、うちの分は売切れです。向かいにはあるようです。」
もりおか啄木・賢治青春館の見える席。
南薩摩という紅茶とスコーンを頼んだ。
文字通り九州産、フルーティーな紅茶。
とても美味しい。
店主の方が説明してくれる。
静岡の次に鹿児島はお茶の産地だそうだ。
九州にお茶のイメージがなかった。
まだまだ知らないことばかり。
スコーンについてきたルバーブにジンで香りづけしたジャム。
爽やかでほのかに甘い。
残りをこっそりなめた。
クロテッドクリームもいい感じ。
スタッフはチーズケーキ。
窓の外を見ながら美味しそうに食べている。
ソースが後にひかない甘さでチーズケーキとあうと、にこり。
紅茶色がよく映えるカップとソーサー。
向かいを見ていると観光客らしき家族4人が入って行ったが、すぐ出てきた。
こっちを指差している。
信号が変わり道路を渡ってきた。
ぞろぞろと入ってきた。
「4人なんですが」
「いらっしゃいませ、今だと2人ずつ分かれますが・・・」
L字になっているカウンターに分かれて座る。
紅茶やコーヒーを飲みながら、
次に行く場所を相談しながら話していた。
「ここ、癒される~」
しばらく寛いでいるうちに奥の座敷が空いた。
会計して奥を見せてもらった。
片づけに来た店主の方。
忙しい中、建物と鉄瓶を説明してくれた。
奥の和室は二度目だ。
部屋の障子とガラス戸越しに見える箱庭のような緑。
使い込まれた縁側の輝き。
昨日は雨。
緑が一層鮮やかだ。
エンガワの鉄瓶で沸かし、少し冷ましたお湯の温もり。
美味しい紅茶やスイーツ。
小さな庭の見える空間。
きっと盛岡を訪れてよかったと思うだろう。
歴史と暮らしの温もりを活かしたリノベーションは好きだ。
あちこちにある古い建物を活かした喫茶店、カフェ。
盛岡の魅力の一つは、こんなところにもあると思う。
お茶とてつびん engawa
〒020-0871 岩手県盛岡市中ノ橋通1丁目5−2 唐たけし寫場 1F