It's Only A Paper Moon · Count Basie · Zoot Sims
<音楽が流れます、音量に注意>
もう朝晩、3度前後の気温。
艶やかだった樹々は、もうすぐ黒い枝だけに。
そろそろ食べたい物があった。
打ちあわせが終わり、一緒だったある人を誘った。
目指したのは盛岡の老舗そば屋「直利庵」
席につくと貼り紙を見た。
あるある!
春は、山菜のタラボや
秋には舞茸、晩秋の鮎そば。
そして冬は、牡蠣そばも。
寒くなると食べたくなる蕎麦の一つ、
「たちこそば」
口の中で、とけて消える鱈の白子、なとんもクリーミー!
<たちこそば>
透きとおった汁に浮かぶ、ぷりぷりの白子。
北海道では、真鱈の白子を「タチ」と呼ぶらしいが、
今度、名前の由来を女将さんに聞いてみよう。
そして、白髪ねぎとか言う長ネギの千切りがたっぷり。
いっぱいの長ネギも主役をひきたてシャキシャキの食感、
薬味としての役割もあり、見た目も綺麗だ。
「すいません、お先に失礼します!」と言い食べ始める。
アクリル板ごしの視線には、お構いなし。(笑)
全く臭みもなく、口の中で、とろりと消えた。
流石、老舗の技。
今シーズンも、とてもクリーミー!
隠された技が素材をさらに美味しくするのだろう。
そばも相変わらず、品がいい。
喉ごしが心地よい。
「おまちどうさまでした!」と向かいにも。
その人のお目当ては、カツ南蛮そば。
<カツ南蛮そば>
向かいでは、
「お~ これが、汁に浸かっても衣が剥がれないというカツですね!」
と言いながら食べ始めた。
「美味しい!」
と一度顔を上げ、黙々と食べ始めた。
半分ほど食べて顔を上げた。
「ほんとに、剥がれませんね!」
美味しそうに食べながら、こちらを見る。
その人は、カツ中華を食べてみたいと思っていたが、
やはり、直利庵のそばも食べたい。
それで「カツ南蛮そば」にしたという。
なるほど。
美味しいそばも食べ、満足の笑み。
私も知っている味。
ころもが剥がれず、サクサク感がいつまでもある美味しいカツ。
汁が脂ぎることもない。
食べ終えて、その人は言う。
「あ~ 満足しました、次はたちこそばです!」
春夏秋冬、旬を楽しめる「直利庵」
老舗の味を守り続け、帳場で指揮をとる女将さんに一礼。
そのうち、吞みに行くことを約束し手を振った。
- 直利庵(ちょくりあん)<コロナ禍なので、データは要確認です>
- 〒020-0871 岩手県盛岡市中ノ橋通1-12-13
- 019-624-0441
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