Out of Africa - John Barry
<音楽が流れます、音量に注意>
小岩井、鞍掛山の麓まで、盛岡の街から30分もあればいい。
ランチ時なので、途中イオンの近くの「レジュイール」へ寄った。
今日はどのパンにしようか?
美味しそう~
店の中は焼けたばかりのパンのいい匂い。
メロンパンも人気。
マッシュポテトのフランスパンも。
ハーフサイズで買えるのも嬉しい。
オーナー夫妻も丁寧に色々と教えてくれる。
パンを作っているところも少し見ていた。
パンを買い込んで、コンビニに寄って珈琲も。
小岩井へ。
紅葉はここまで下りて来た。
今日も岩手山は、美しい。
道沿いに走る人も。
ひとり黙々と、見ていても心地良いリズムを刻む。
自分も走ろうと思って数年が過ぎた。
なんて意志が弱いのだろう。
牧草を刈っていた。
農業の機械は逞しい。
見ていると飽きない。
岩手山が近くなる。
手前の鞍掛山は、紅葉。
鞍掛山の登山口の駐車場に停めて少し歩いた。
「山は紅く、紅く燃えている」
と言う歌詞が浮かんだ。
遠く耳に残っている。
岡林信康、いや泉谷しげる、それとも・・・
誰の歌だったか思い出せない。
フォークソング最盛期、世の中の急成長とシラケた時代。
肩まで伸ばした髪を揺らして、新宿の歩行者天国。
白いガードレールが椅子替わり。
吸ったタバコをアスファルトで捩じる。
あの頃の、あの街の季節の移ろいは着ているもので感じた。
社会人となり、何十年ぶりかで繋がった友達へ手紙を書いた。
再会の前に、互いの人生の歩みを知っておきたいと思った。
8枚の長い手紙を投函した。
終わりに、「そのうち、一緒にキャンパスを歩こう。」と書いた。
晩秋には、ついつい振り返ってしまう事が多いこの頃。
楽しみな三十数年の時を経ての再会。
人生で初のこと。
特に母校愛も無い二人だったが、来年の正月は、
箱根駅伝を見るのだろう。
そんな話を肴に一杯。
来春には実現させたいもの。
その日は着込んで行ったせいか、風も少し優しく感じる。
この紅い実は何だろう?
鮮やかな紅と黄の絨毯に腰を下ろし、ハンカチにパンを並べた。
カリッとした食感から始まる。
小麦の香り、噛むほどに自然な甘み。
たっぷりのくるみとレーズン。
お気に入りのパンを紅葉の中で食べる。
言うことなし。
大粒のマロンが入っているパンも美味しい。
南西の方角が妖しい空。
雲から地上に向かって尾を引く筋。
ここ数年、こんな雲を見かける。
ほかの方角は、のんびりとした雲だけに、不気味な光景。
仕事もあるし、早めに帰路についた。
街に近くなって振り返ると北の方はいつもの雲。
街に戻る途中、道路に水たまりが出来ていた。
突然、雨が降った痕跡。
やはり気候がおかしいのだろうか。