盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます、音量に注意>
今日は今年初のラジオ出演。
話題はニューヨークタイムスの52選で盛岡が第2位になったこと。
嬉しい話だが、騒々しくならないで欲しい。
官庁街と桜山神社に挟まれた一角、通称「桜山」。
そこが無くなる危機があり、
鉈屋町の町家の通りも道路拡張の計画があった。
しかし、暮らす人々の力で残った。
「食」の話も。
盛岡の三大麺が、わんこ蕎麦に続いて盛岡冷麺とじゃじゃ麵。
今では、そば屋を上回るほどの店の数。
この街の人は他国の料理でも意外に寛容。
そんなことを話した。
終わってパーソナリティのUさんと「ハンバーグサミット」。
いつも場所は素敵な紅いドアの「すぺいん倶楽部」。
New York Jazz Lounge - All of Me
「すぺいん倶楽部」は、創業50年を超える老舗。
ドアを見てちょっとたじろぐが、
一度入れば、はまってしまう世界が待っている。
ライブも多く多彩。
JAZZは、よく知らないし、曲名なんてさっぱり。
それでもトランペットの日野皓正、吉田美奈子などや
地元をベースに活躍するミュージシャンのライブにも来る。
今は一番の楽しみが料理。
私は車なので黒ウーロンのホット。
乾杯するなり、Uさんが頼んでくれる。
「ハンバーグ200グラムひとつ!」
オーナーは誰にでも優しい方で、スタッフもいい距離感。
人が素敵な空間を創る。
Uさんと、今宵はラジオの続きの話。
盛岡のあれこれ。
しばらくして来た!
この、ちょっとした焦げ目が、また美味しい。
ガーリック醤油ソースがいい感じ。
食べても、食べても飽きない。
あっという間に完食。
Uさんの前には、
海鮮たっぷりのスープパスタ「エスパニアスパゲティ」。
マリナーラソースのスープスパゲティとメニューに書いてある。
まだ未体験だ。
次は、しばらく食べていない「すぺいん風焼きそば」。
牡蠣油ソースなのだ。
旨味の濃い油は、意外とあっさりで麺をひきたてる。
具とのバランスもいい。
瞬く間に完食!
すぺいん倶楽部は、移転したものの雰囲気はそのまま。
ライブハウスでありながら、
「岩手山ろく漢方和牛のサーロインステーキ」まで味わえる。
自然の中で大切に育てられた漢方和牛。
一度だけ食べたことがあり、品のいい脂味と柔らかな赤身が頭に残っている。
それに、回鍋肉やアヒージョまで食べられる。
もう、私にとってはレストラン。
いつまでも色褪せないJAZZと同じで、
半世紀を経ても変わらないすぺいん倶楽部。
〆にすぺいん風ニンニクスープ。
スプーンを運びながら呟いた。
「もっとハンバーグを食べたいなあ~」
すると「テイクアウトもできますよ」とUさん。
早速頼んだハンバーグは、300グラム。
紅のドアを出ると北国の冷気。
かえって心地良い。
家に着いたら少しだけハンバーク食べてからひと仕事。
「盛岡は、いい街だ」。
あまり変わらずに、このままでいて欲しい。
すぺいん俱楽部
岩手県盛岡市大通1-7-13 シグナスビル3階