When Sunny Gets Blue · McCoy Tyner
<音楽が流れます、音量に注意。>
先週、紫波町の志和稲荷神社へ。
前に行った時に気になっていた「大杉群」
鳥居を潜ると一段ごと身が引き締まる。
夫婦杉。
その日は、じっくり巡った。
志和稲荷神社の奥に進む。
次々と杉の巨木が現れる。
鎮守の森のあちこちに大杉。
一番奥に「稲荷山大杉」があった。
樹齢は、1200年余りで、周囲14m、高さが45mもあるそうだ。
「御神木」という言葉が口をつく。
傷んで補修もされていたが、幹回りの迫力。
目の前にすると圧倒され、少し緊張した。
訪れる人も静かに見上げている。
初めて奥まで来たが空気感が違う。
この森には神々が宿っていると肌が感じる。
さほど広くない場所に何本も空に向かっていた。
境内に耳欠け石造狐というお狐さん。
長い間、農民同士が近くの滝名川の水をめぐって稲荷前で喧嘩が度々。
血を流す騒動まであった。
その時に被害にあったと伝えられている。
上流の山間に灌漑用水の確保のため建設された山王海ダム。
堰堤には「平安」の文字。
お狐さんの頭に何かいると思って近寄ってみた。
カマキリが、こっちを睨んだ。
枯れかけた樹がまるで眼もある龍に見えた。
車に戻り、ひと休み。
「来て良かった」と呟いた。
ゆったりとした心持ちで盛岡へ帰った。
30分ほどで街中に。
岩手県でも独自の緊急事態宣言が出された。
盛岡の飲食店に時短の協力要請、午後8時で街の灯は消える。
早めに夕飯。
中華料理が食べたくなって「珍萬」へ。
久し振りの人と、久し振りの店へ。
おう!「酢豚」がきた。
ビジュアルと甘酢の香りが胃袋を鷲掴み。(笑)
一つひとつの食材が美味しい。
あっという間に無くなった。
そして、餃子。
パリパリの皮に潜むジューシーな餡。
これに、ライスとスープのセット。
焦がしネギの香り。
久し振りの人は中華飯。
肉、イカ、木耳と野菜たち。
見るからに美味しそうだ。
一緒の人は、
「幸せになるなあ~」
久々の「珍萬」に喜びを隠せない。
そして春巻き。
餃子との交換は、直ぐ成立。
誰かと一緒だと色々な味を楽しめる。
平らげると皿が綺麗だ。
器も料理を美味しくするもの。
会計をしながら2人一緒に言った。
「頑張ってください!」
オーナーは、お土産の小さな中華菓子を差し出し、
「頑張るしかありません」と微笑んだ。
開け放たれたドアから、出ると秋の夜風。
後、1時間もすれば人の気配が無くなる盛岡の街。
志和稲荷神社にお詣りしてきたのは、
「一日も早くいつもの暮らしが戻りますように。」