"Spartacus" Love Theme - Nardis - Bill Evans Solo
<音楽が流れます、音量に注意>
先月に行ったばかりの「はすの屋」
連日の猛暑が続く盛岡。
「冷たい支那麺」を食べに向かった。
カウンターに座り両手を差し出す。
奥さんが「いらっしゃいませ」と言いながらシュッシュッ。
両手を擦りながら「冷たい支那麺で」と言った。
予告通り来ましたね、という感じに微笑みながら厨房へ。
「冷たい支那麺」
顔を近づける。
出汁の匂いもない。
スープをひと口。
冷たい!
温かい支那麺より深いコク。
続いて麺。
ん?
食感が違う。
ツルツルでシコシコの麺。
「違う麺ですか?」と言うと。
マスク越しに奥さんは、
「洗いが違うんです、回数を多くしてます、どうでしょう?」
「なるほど、夏仕様は違うんですね。スープもたぶん飲み干すと思います。」
微笑む奥さん。
チャーシューも違っていた。
ホロホロに箸で崩れない。
全く温かい麺の物とは違う。
肉の匂いもなく、固く締まっている感じ。
これも味わい深い。
「夏にピッタリ!とても美味しい!」
チャーシューの混ぜご飯は、同じ。
「このメニューは通年でしたっけ?」
奥さんが笑う。
「いつも、支那麺ですものね~」
四季を通じ、冷たい方ばかり食べに来る人も。
「分かる気がするなあ~」
すると、すかさず奥さん。
「やっぱり、暑い夏に食べて欲しいんです。」
次に来たお客さん達は、温かい「支那麺」を食べていた。
「美味しかったです!」と席を立った。
「とても励みになります。もっと頑張ります。」
「そうだ、散歩の途中に会った時に撮ったワンちゃんの写真、今度持ってきます。」
「わぁ!楽しみにしてます。」
<その時のワンちゃん・奥さんの「お座り!」で座ってカメラ目線(笑)>
写真を持って来た時、どっちを食べようか?
迷う楽しみは幸せだ~
<はすの屋の温かい支那麺>
透きとおったスープ。
あっさりなのに深いコク。
チャーシューは、箸で軽く千切れるほど柔らかい。
通い続けて、ほぼ二十年。
開店早々から来ていて、初の「冷たい支那麺」
あれ?
いつから始めたのかを聞き忘れた。
夫婦で全国から煮干し、醤油などを取り寄せ二人の味を追い求めた。
ようやく開店した年、平泉中尊寺の古代ハスが八世紀を経て種から復活した。
そして、「はすの屋」と名付けた。
今は、奥さんひとりだが、味は、まだまだ進化している。
4時まで開いているので、昼ご飯を逃しそうになった時などありがたい。
濃紺の大きな暖簾が営業中の印。
今日も満足のランチ。