Ennio Morricone - Cinema Paradiso

<音楽が流れます、音量に注意>

 

 

 

昼でも肌寒い日が一週間。

また、夏空が顔を出した。

 

 

少しこみいった打合せの後、

涼し気な場所でひと息つきたくなった。

別れ際に誘うと「いいですね。」

西へ。

盛岡の街から車で30分ほどで小岩井農場。

広がるトウモロコシ畑。

 

 

風に揺れ波うつ。

 

 

大きくなり出した栗。

まるで海の雲丹のようだ。

 

 

その辺りから数分で「風光舎」

 

 

緑が風光舎を包み込む。

「おや?」

一輪、二輪と山吹の花、一瞬、春の風が吹いた。

 

 

風光舎のアプローチが大好きだ。

ゆっくり歩く。

 

 

 

 

ドアも窓も開け放たれていた。

 

 

一枚の絵のようだ。

 

 

「The earth 大地」というブレンドにした。

深煎りのブレンドで、逞しい中に心地良い苦味。

打合せに良く効く魔法の珈琲。

 

 

カウンターのカップに合歓木が映る。

カップとソーサーは、英国のミントンかな?

 

 

バスク風のチーズケーキ。

散らされた岩塩が、より深いコクへと誘う。

とても美味しい。

 

 

隣の人もニコニコ顔。

美味しいとアクリル板を挟んでも気にならない。

 

 

「美味しい!それに、素敵なカップとソーサー。」

目を大きく開いて、こっちを見た。

幸せそうな顔。

 

 

 

 

帰る前、オーナーに断わって外へ。

 

「ここに来ると歩きたくなるんです。」と一緒の人に言うと、

「風光舎だけに、風と光を感じるわけですね。」

 

 

林に入ると蝉時雨。

戻った夏に力を込めて一斉に鳴く。

二人は、樹の上を見上げた。

鳴く姿は一匹も見つけられない。

 

 

夏の終わりの大合唱。

 

 

「あれ、何でしょう?」と指差す。

 

 

奥さんが植えた姫林檎の木。

今年は、少し実をつけているが、葉が枯れ落ちていた。

また来た時、オーナー夫妻に聞いてみよう。

 

 

 

 

黒の樹皮に絡む小さな葉。

 

 

「これ、山椒ですか?」

と言うと葉を一枚、手のひらにのせ、

もう一方の手で叩いた。

「パン!」

鼻を近づけ「そうです!」とニコニコ。

見た感じとは違う逞しい一面。

人は見た目では分からない。

 

 

戻ってアプローチを下りた。

先を歩くカップルに、「庭を見て行けばいいのに」

やや不服そうに呟くので、思わず笑ってしまうと、

「おかしいですか?おかしいですよね。」

と彼女も大きな声で笑った。

 

 

その人は、青空に向かって真っすぐ伸びる樹のようだ。

 

 

4時半には、盛岡の街に戻った。

少し心の洗濯をしてそれぞれの仕事へ。

思いたち、こういう時間をとれる盛岡は、いい街だ。

 

コーヒー焙煎 風光舎
020-0585 岩手県岩手郡雫石町長山堀切野8-7
TEL&FAX:019-693-4151

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