Brian Culbertson- On My Mind
<音楽が流れます、音量に注意>
3月4日、午前10時過ぎ。
快晴。
西和賀、沢内の長瀬野、
ゲストハウス「Katasumi(カタスミ)」に到着。
早速、スノーシューを履いて雪原の散歩。
オーナー夫妻に導かれ、白い海を歩き出す。
空は、青から蒼へブルーのグラデーション。
こんな日は滅多にないそうだ。
3月に入っても深い雪。
ただ、雪は優しく感じた。
雪解け水は、川になって。
静かだ。
西和賀を愛するふたり。
ここまで来て、マスクを外した。
冷たい風が創る雪のアート。
冬眠前の食事の後。
熊は、かなり上まで登り、
木の葉などを食べては、小枝をお尻に敷く。
それが溜まったまま。
根の周りの雪がいち早く溶け、
円になるネビラキ。
樹々の力強さ。
枝の先は少し膨らみ、
もうすぐモノクロに彩が始まる。
夫妻の話に「へぇ~」を連発。
目を凝らせばあちこちに、
自然の織りなす見事なデザイン。
しばらくして足どりが重くなったのを見破られたかな?
和賀岳を望む場所で、ひと休み。
柔らかい陽射し。
雪の上の熱い珈琲と焼きたてのクッキー。
呼吸が気持ちいい。
忘れかけていた感覚。
極上の贅沢。
「楽しい」から「幸せ気分」に。
紙コップに木製の持ち手。
はまるとカチッと音がして、しっかり押さえる。
お洒落な優れもの。
このゲストハウスを知ったのは、
「いちごろう」という犬。
長瀬野で、7時と正午、夕方の5時にチャイムが流れる。
それに合わせて鳴く、いちごろう。
歩けなくなっても荷台で散歩。
チャイムが鳴ると歌う。
星になった日。
夕方に最後のひと声。
その話を知り、ゆっくり聞きたいと思っていた。
人気者になったいちごろうが、
近所の人達と夫婦を繋ぐきっかけに。
詳しい話は、いつか。
雪虫。
オーナーの後ろ姿を見て、
イーハトーブの名づけ親、
宮沢賢治に見えた。
昼過ぎ、カタスミに戻った。
1組限定のB&B。
きっと朝には、美味しいベーグルも。
1階に2台、ロフトにも2台の計4台。.
夜は月灯りが入るそうだ。
カーテンレールも素敵だ。
特別にプライベート空間にも。
暖炉で、マシュマロを焼くらしい。
素敵な色の煉瓦は、ヨーロッパ製。
生木で制作し、乾燥して少し歪む。
自然の造形に任せるという木製の器。
頼んでおいたベーグル。
焼き菓子もお願いした。
岩手の小麦にきびさとう、天然塩にイーストだけで作ったベーグル。
そのまま食べるともちもち。
噛んでいるとほのかな甘みを感じ美味しい。
「カタスミベーグル」
トースターでサクサク
レンジでもちもち。
蒸し器でもっちもっち。
人は自然に抱かれて暮らしている。
長瀬野の四季を感じてみたいし、
真冬に来て新雪を泳いでみたくなった。(笑)
コロナ禍を忘れた一日。
西和賀町、沢内長瀬野19-25-27
朝食付きのゲストハウス「Katasumi(カタスミ)」
090-6136-4347
そして、ランチに向かった。(続く)