Shape Of My Heart · Sting
<音楽が流れます、音量に注意>
7月19日、雨降りだと思っていた朝
曇りながら薄明るい空に、出かけたい衝動。
昼前に、車のキーをポケットに。
久し振りの東北自動車道。
盛岡から南へ行くほど空は明るく見える。
「秋田へ行こう!」
北上のジャンクションから秋田自動車道へ。
広がる田園は、抹茶を撒き散らした様だ。
雨が降り出したが奥羽山脈の懐に入れば、長いトンネルが続く。
トンネルを抜けると横手。
空が広い。
南へ大きくカーブして湯沢横手道路へ。
目指す三関で下りた。
東斜面に段々にビニールハウス群。
その下の道を走る。
しかし「サクランボ狩り」のノボリは見当たらない。
道端で作業している人に聞いた。
もう終わりだが、まだ直売しているかもしれない農園を聞けた。
「小嶋農園」の幟と人影が見え、車を停めた。
「もう、昼で今年は、終わりましたよ」
「盛岡から来たんだね~ せっかくだからこれ食べてみて」
まだ枝についたさくらんぼ!
豊かな果肉。
甘く、瑞々しい果汁が口の中に広がる。
美味しい!
写真を撮りたいと言うと、
お母さんが、手に持ってくれた。
珍しい黄色いサクランボ。
もっと大きい実になり、
熟すと表面が透き通った様になるそうだ。
双子のサクランボも。
紅い宝石を眺めながら聞いてみた。
「少し、買って帰りたい」とお願いしてみた。
「そうだね~ 少しなら何とかなるかな」
飛び跳ねそうになった。
待っていると2パックも。
しかも格安で。
<紅秀峰と佐藤錦>
お父さんからも色々と話を聞けた。
やはり6月末辺りが良いそうだ。
三関のサクランボは、果肉が豊かでとても甘い。
一番、美味しい時に収穫する事を心がけているそうだ。
輝き!
春の太陽と山並みからのミネラルを含んだ水。
丁寧に育む作り手などが揃って誕生する初夏の「果実の女王」
「ありがとうございました!」
今日で、小嶋農園さんも直売所を閉める。
三関の今シーズン最後の客と言っていいだろう。
<来年、必ず来よう!>
「来年、おいで、6月下旬から7月早々だよ」
小嶋農園の皆さんが口を揃えた。
心から感謝して小嶋農園を後にした。
作り手の話を聞ける嬉しさ。
素敵で美味しい初夏の想い出。
近くの道の駅で、「夏の青空」を仰いだ。
いい日だった。