I Made It Through the Rain · Barry Manilow
<音楽が流れます、音量に注意>
「どこにしましょうか?」
と聞かれ、
「たまには、緑や見晴らしのいい所はどうでしょう?」
と言ってみた。
久し振りの打合せ。
事務所に籠っている様なので、林檎の丘の「mi cafe」へ。
互いの近況報告から。
コロナの状況下でも忙しそうだった。
「ミ・カフェ」は、今、眼に優しいブルベリーが旬。
丘を登りながら見てきたブルーベリー。
果実もジャムもふんだんに。
盛岡の街や遠く岩手山を望み、林檎園を眺める見晴らし。
心整う場所で、
濃厚なアイスクリームと甘酸っぱさのハーモニーを楽しむ。
ちょっとした贅沢気分。
目の前のスゥイーツと仕事の話が行ったり来たり。
新しい企画の輪郭が浮き上がってくる。
久し振りながら、まずまず順調。
その人は、
眼に良いブルーベリーたっぷりのタルトと林檎のティー。
ミ・カフェならではの美味しさ。
「美味しい!」と微笑む。
丘の中腹に咲いたラベンダーは、カフェの中にも。
魅惑の紫といい香り。
オーナーの話では、
今年の果実は、順調で粒もよく甘かった。
ところが数日続いた雨模様。
少し味に影響が出始めているそうだ。
ブルーベリーは、どん欲に雨を吸い込み、
水分が多くなり過ぎると味がおちるらしい。
打合せも、ほぼ終わり、
窓の外を眺めながらのプレミアム珈琲。
疲れていた二人の眼の焦点は、遠くへ。
大切に育まれる林檎は、
膨らみ始めてほんのり色づき始めていた。
ついこの間、白や淡いピンクの花が咲いたと思ったのに。
一年おきに、林檎の花の下で開かれるコンサートも今年は取りやめに。
お菓子の工房も完成したそうだ。
年中手間のかかる林檎やブルーベリーなど農園の果物を使って、
次々と新しいスウィーツが誕生し始めた。
林檎の丘で季節ごとに味わう楽しみも増えるだろう。
オーナーに見送られて丘を下った。
下りの足元は軽やかに。