<音楽が出ます、音量に注意>
小岩井駅から宮沢賢治は、
歩いて岩手山の直ぐ手前の鞍掛山まで歩いた
私も四季を通じ、鞍掛山の麓辺りを散策する。
今日は、始まったばかりの雪景色。
<「ポルト・ドゥのコロッケパン」>
ポルトドゥには、昼頃に入った。
コロッケパンやメンチカツのパンが少し並んでいた。
店の人に言った。
「早く来ないとコロッケパンは、なくなってますよね。よかったぁ~」
よほど嬉しそうな顔でパンを抱えていたのだろう。
明るい笑い声が小さな店に響く。
後、残りは1個になった。
食べる場所を決めていた。
コンビニで珈琲を買い、小岩井農場を抜け、相の沢へ。
鞍掛山の麓を少し歩いた。
雪は、シュトーレンにまぶした粉砂糖の様だ。
まだ訪れる人は多い様だ。
足跡の多くは、登山道へと続いていた。
牛達のいない牧場は、少し淋しい白の世界。
流石にテントを張る人もいない。
歩くスキーの看板を見つけ、管理棟の人に聞くと、
「そろそろ始まります。春子谷地の展望台から岩手山も間近に見えますよ」
今年は、雪原を登り、見晴らしの良い所で珈琲を淹れ、ランチをしよう。
車に戻り、コロッケパンやカレーパンを食べる。
カリッとした表面がとても美味しく、びっしりカレーが詰まっている。
スパイスを吟味しているだけあって、とても美味しい。
コロッケだけでも美味しいのに、包むパンと一体となって更に美味しい。
パクつき始めたら、いつも一気に。
雪景色の中では、また格別。
あ~美味しかった。
シートを倒し、しばらく空を見ていた。
「そうだ、ここには詩碑があったはずだ」
外へ出た。
くらかけの雪
たよりになるのは
くらかけつづきの雪ばかり
野はらもはやしも
ぽしゃぽしゃしたりくすんだりして
すこしもあてにならないので
ほんとうにそんな酵母のふうの
朧なふぶきですけれども
ほのかなのぞみを送るのは
くらかけ山の雪ばかり
(ひとつの古風な信仰です)
(春と修羅より)
年齢を重ねるほど身近に感じたと思えば、遠くなる「春と修羅」
いつか、小岩井の駅から歩いてみよう。