<音楽が出ます、音量に注意>
祭りも終わり、北国、盛岡は秋
9月の半ばまで、蒸し暑く寝苦しい夜が嘘のようだ。
エアコンもひと休みで長袖が心地良い。
先日、お世話になっている人とランチの後、「きじやまカフェ」へ。
丘の住宅地の道は登るほどに狭くなり、ついには車のすれ違いも難しくなる。
段々の家並みが切れ、
こんもりとした緑の樹々に覆われた「きじやまカフェ」
<「きじやまミュージアム」のオルゴール>
オーナーのお母さんのコレクションだったオルゴール。
一緒の人がじっと見ているので、先にテーブルへ。
焼き上がった。
大きなタコ焼き器様に丸いくぼみが並ぶ銅製の型で焼き、
四つ葉バターがのる。
「パンケーキは、ご飯ですね」とオーナー。
ホットケーキはおやつ、パンケーキは主食で落ち着いた。
ランチの後なのに二人ともパクパク。
ふんわりとしてほのかな甘さがいい。
美味しい。
先日、テレビの取材があったそうだ。
「我が家は、テレビがないからなあ~」と笑うオーナー夫妻。
テーブルクロスは来るたびに違い、どれも個性的で、素敵だ。
カップとソーサーが映える。
手焙煎の香りが部屋に漂い、カップからほのかな湯気。
なんともほっこり。
ここで色々なお客さんと出逢い、小さな物語を見つけたが、
静かな時間もいい。
今年、きじやまカフェの家庭菜園では、沢山のトマトやズッキーニ、枝豆など豊作。
農薬を撒かない菜園は、草がボウボウと高く伸びた。
雑草が日陰を作り、この夏の暑さでも土に水分が保たれたらしい。
ふと想った。
10月からゲノム編集食品が世の中に出るそうだ。
遺伝子組み換えが新たな遺伝子を入れるのに対し、ゲノムは切るらしい。
食品の表示義務もないという。
食糧危機には有効だと言うが、知らないで食べるのは、
ちょっと嫌な気がする。
<巨大に育ったズッキーニ・前にも食べたが大味ではなく美味しかった>
さりげなくニンニクとポテトチップスがテーブルに置かれた。
ホクホク、サクサクで、あつあつ。
帰りがけ、一緒の人が、
「今度は、ランチに来たいですね~」
「では、エビのトマトソースのパスタを食べに連れて来ます」と言ったら、
「食いしん爺さん、次は肉でしょ!」とオーナー。
そうだった。
銅板で焼く肉を食べたいと騒いでから半年が過ぎていた。
今度こそ。
<緑に包まれた「きじやまカフェ」はジブリの世界>