<音楽が出ます、音量に注意>
盛岡の西北の街並は青山町、みたけ、厨川と続く。
先週、珍しくその辺で十人ほどの会議があった。
「その前にランチしながら三人で下打合せしません?」とのメール。
即、賛成して花巻から来る二人のために幹事役。
もちろん会議の場所に近い方がいい。
「そうだ!」
閃いてすぐさま「茶囲家(サイケ)」にてと返信した。
昼前に茶囲家に集まった三人。
店の中は、レコードジャケットなどオールドな飾り。
K氏の瞳が輝きだした。
Т女は、キョロキョロ。
まずは、ランチを選ぶ。
そして1960~1970年代の雰囲気に包まれながら仕事の話。
<トロサバのランチ>
見事な脂のノリ。レモンを絞って醤油いらず。とっても美味しい!
オーナーがテーブルにトロサバを置いて、
「お久しぶりです、もう4、5年は経ってますね~」
あの頃、
夕飯を兼ね、よく打合せに来ていた。
「唐揚げが多かったですよね」
嬉しくて、つい顔がほころぶ。
K氏がオーナーに聞いた。
「いつ頃からやってました?」
「もう二十年ぐらい前からです」
「へぇ~、その頃、近くで仕事してたのに知らなかった」
気がつけば店の雰囲気に呑まれ、ランチミーティングは雑談風に。
K氏が昔のアイドルの話を切り出した。
「今でも今陽子ファンなんです」
それが盛岡食いしん爺と花巻吞兵衛爺の楽しいバトルの始まり。
もう止まらない。
「ピンキーとキラーズ」
「夜明けのコーヒー」
「恋の季節」
「今でも現役」
「ジャズ歌手」
ハッシュタグみたいに言葉から広がり、箸を持ったまま止まらない。
Т女は、時々つきあい笑い。
彼女の心に引っかかるハッシュタグは出てこない。
ピンキーとキラーズ「ピンキラ」を知らない世代。
珈琲タイム。
昔のアイドル話は、ますます熱くなる。
Т女が言った。
「もう1時25分ですよ、行かなきゃ」
慌てて席を立つ。
近くの会社での会議も無事終了。
その日の夕方、Т女のFacebookに2人の爺が載っていた。
身振り手振りで熱く語る姿だ。
すかさずK氏のコメント。
「Тちゃんは、ちゃんとアイフォンで仕事してたよね(笑)」
その夜、今度は花巻でのワークショップに出かけた。
高校生も参加する楽しいイベントでK氏も一緒。
テーマのひとつは「ブレインストーミング」の有効性。
二人は、昼から話が飛んでばかり(笑)