<音楽が流れます、音量に注意フランソワーズ・アルディ「さよならを教えて」>
3月22日、金曜日晴れ、花巻からの帰り道のこと
盛岡と花巻の中ほどにある紫波町の日詰に寄った。
そして日詰からの帰り道、産直を覗いたら「冷凍のブルーベリー」があった。
盛岡の乙部では、林檎などの他に美味しいブルーベリーが獲れる。
特に島田さんのが好み。
アイスクリームを入れておく冷凍庫に入っていた。
<真夏の果実の冷凍を半解凍してそのまま頂く>
ブルーベリーは酸っぱくて苦手だったがこれは粒も大きくて甘い。
しばらく暖かい部屋に置けば、すぐ、美味しい「ブルーベリーシャーベット」になる。
ところで日詰に寄ったのは、
「権三ホール」という個人で運営して来た小さなホールが閉館すると聞いたから。
初めて行ったのが淋しい終わりの日で最後のイベントは、朗読会。
元々は馬の蹄鉄の鍛冶屋で、
まだ、蹄鉄や熱い鉄を叩く台やふいごが残っていた。
紫波町の日詰、字名が「郡山駅」
駅という字は馬が止まる宿場を指していたらしい。
日詰は北上川の傍で川運の港があり、賑わっていたそうだ。
色々と想いを巡らせて歩くレトロな街の楽しさ。
権三ほーるの近くには、昔からの「松竹」があり、美味しいソースカツ丼に出逢った。
日詰商店街の路地には、
長い歴史を持った喫茶店もある。
トニーザイラーのサイン入り色紙がさりげなく飾ってあった「エーデルワイス」
入って見たら小さなスキーの博物館だった。
新しい息吹、ビーガンの「はちすずめ菓子店」
以前、美容院だった建物をリノベーションし、卵や乳製品などを使わないで作られるお菓子。
クラウドファンディングで資金を集めて生まれ変わった店の中で、
彼女たちは黙々と独自の製法でケーキを焼いていた。
輝く人の想いは、美味しいお菓子になって人を惹きつける。
いつも通り過ぎていた街
週に何度も国道4号線を走っていたが、
寄り道で見つけた
「終わり」
「脈々と続く店」
「古い店を生まれ変わって始まった菓子店」
「別れ」「出逢い」「美味しい」にときめいた。
「もっと目を凝らしてみよう、故郷を」と想った日だった。