<音楽が出ます。音量に注意>
盛岡は、9月下旬にもなれば陽が落ちた途端、半袖では、もう肌寒い。
八幡通りは、盛岡八幡宮に向かって五百メートルほど、ど~んと一直線。
半分ぐらい行くとレモンイエローの暖簾に紅い提灯がぶら下がっている。
お好み焼き「すずめ」
暖簾をくぐる。
「いらっしゃい、久し振りですね」
「うん、ひと月ほど、ちょっと体調が悪くて、それに猛暑だと、はさすがにね」
お客さんから愛想が無いと言われることもあるらしい。
「でも、話せば笑顔が可愛い」と前に、一緒に来た人が話していた。
<今夜は、「鬼」なのだ、心を鬼にして頑張る決意>
いつもの様に、
「海鮮ミックス」「ラム焼き」「ソーセージポテト」「浅漬け」〆の「豚焼きそば」
ラム焼きは、匂いも無く、たっぷりのもやしとキャベツ。
丁度良い具合に脂ものって美味しい。
端っこで焼く、名脇役の「ウインナーとポテト」
お好み焼き、ラム、焼きそばの合間に、ポクポクのウィンナーと
ホクホクのポテトを楽しむのです。
浅漬けは、欠かせない!
無い時は、がっかり。
パリリンと気持ちいい歯ごたえで、ほど良く漬かったキュウリがとても美味しい。
焼き始める頃には、半分ぐらいしか残っていない。
勿論、マスターの手製。
仕入れる野菜は産直巡って、気に入った物を探すそうだ。
「目利き」が大切だと力説する。
冬のスープ餃子も大好きだが、当然まだ始まっていない。
こう見えて、マスターは色々と考えている。
「美味しい物を作る」ことが頭から離れないらしい。
新たなメニューが出来た時には、嬉しそうな顔。
二度ばかり見た。
いつも〆は、豚焼きそば
「そば」の下には、たっぷりのモヤシが隠れている。
「すずめ」では、基本的にお客さんが焼く。
食いしん爺は、好きに焼きた派で、ほっとかれる方が好きなのです。
たいてい、始めは野菜と別々に焼き、塩コショウで軽く味付けしてから混ぜる。
<前にも書いたけれど>
栃木県の宇都宮の南に雀宮駅がある。
その街は、居酒屋、スポーツ店、ディサービスから医院まで「すずめ」という名前。
地図には「雀神社」も「お好み焼き屋」もある。
前に、マスターから聞いた。
先代は、お客さんに「とにかく腹いっぱい食べて欲しい」との思いから始めたそうだ。
「すずめ」という名前は、奥さんの出身地からとった。
(朝ドラの「すずめ」は、幸せを掴んで終わっちゃいました)
踊るかつ節。
今日は、まあまあの焼き上がり。
いつもより、なかなかいい出来上がりの焼きそば。
ソースかげん、焼き加減とも上々で、とても美味しかった。
盛岡の八幡、昭和レトロの街
その真ん中の「すずめ」は、街に良く似合う。
マスター曰く
「お好み焼き屋で、焼きそばと言えばソース、でも焼きそばの美味しさは無限大」
また、今夜も何か新しい味を考えているのだろう。