<音楽が出ます、音量に注意>
昨年の晩秋以来 「京都「再び」
<6月の京都へ>
とにかく街を歩きたいのだが、ちよっと脚腰の調子が悪く、
京都駅から地下鉄で今出川まで。
御所とは道路を挟んだ「虎屋京都一条店の虎屋菓寮」へ。
店からも路地で繋がっているが、この路がいい。
その日、御所は休みで、しかも午前中に行ったのが正解。
3組ほどだけ、しかもテラス席を独り占め。
目の前は、池と芝の緑。
<水羊羹と抹茶から>
とても美味しい。
普段、羊羹は栗蒸専門だが水羊羹は美味しくてたまらなかった。
御所の御用を務めていた虎屋は5世紀の歴史。
それが、明治に天皇が東京に行くことになり、移転したが京都の店も残したとのこと。
京都の虎屋菓寮は、8年ほど前からと聞いた。
とにかくスタッフのもてなしが、しっとりとして心地良い。
そう言えば、虎屋は働く人に優しい会社で、色々な制度を整えているらしい。
きっと女性も安心して勤めているのでは?
テラス席に運んで来るスタッフの微笑みもほど良い甘さ。
時系列的には逆になるが、前日に行った南禅寺。
こちらは7世紀の歴史の臨済宗の総本山。
いました着物女子。
歩きにくいのかな、ちよっと裾持ったりして(笑)
時間があれば、三門の二階から京の街を眺めたかった。
そして、水路閣。
実は、南禅寺にあるとは知らなかった(笑)
そろそろ引き上げようとした時、ちらりと緑の中に見えた光景。
あ~ここだったのか・・・ブラタモリの京都編。
まだまだ、京都無知の爺(笑)
明治に琵琶湖から京都へ湖水をひいた琵琶湖疎水。
しかし、小雨時々の南禅寺の新緑は、一層美しく。
そのままアート。
インスタ映えしまね~
そして南禅寺と言えば「豆腐」
南禅寺豆腐を食べなくては。
口当たりがまろやか、湯豆腐にピタリ。
豆腐料理の店が並ぶが、一番奥の「奥丹」へ。
メニューは豆腐料理一式のみだった。
木の芽田楽。
とても美味しかった。
子供の頃に暮らしていた、一関の桜の名所、釣り山公園という丘があり、
住宅が三段連なっていた。
二段目の列の前を磐井川から取水した堰が流れていた。
日曜の朝、朝ご飯の仕度を母が始める頃、時々、父に散歩に誘われた。
その水路沿いの道を歩く。
釣山公園の入口近くの家に山椒の木があり、
一段目の家から伸びた木から芽を摘むのに丁度いい高さ。
家に帰る頃には釜から湯気が飛び出していた。
父は、母の用意していたすり鉢で、山椒味噌を作る。
それを湯通した豆腐にかけ、味噌の上に一枚の葉を置いた。
サラリーマンになったが父は、和菓子屋の息子だった。
<昨年の晩秋の京都祇園の夜>
宿の「馳走 木草弥(きくさや)」
お題は「霜降」
晩秋の候、いよいよ紅葉、寒くなり初霜も近し。
「椀物 蟹すり流し」
椀の蓋を開けると
「どうぞ召し上がれ」と囁きが聞こえる風で。
「一杯だけ」と誓って呑んだ日本酒は、秋田の酒。
思わず微笑む美味しさに満足と元気を貰い、夜の祇園散歩。
神殿の結婚式に着物女子も立ち尽くし、
自分の明日を重ね見?
八坂の塔へ
の様に、
昨年の晩秋は、観光だった。
そして、6月の京都も1日目は観光だった。
それが2日目、ちよっと旅になった。
その話は、次回。