<音楽が出ます。音量に注意>
久し振りの朝からの雨
ふれふれ、雪を溶かしてふれふれ。
冬を流してふれふれ。
3月に入っても寒かった。
もう、暖かい日差しを浴びて歩きたくてたまらない。
盛岡の雪は、寒さで雪道は氷となって不整地のスケート場と化す。
子供の頃の道草
3月のボタン雪は、シャーベット状に積もりすぐ消えてしまう。
道の端っこで長靴で集めた雪を少しずつ形を整え、ケーキの形にして遊んだ。
八角形にし、てっぺんをつま先で、そっと撫でる様にして仕上げる。
泥と混じったチョコレートケーキ。
ふいに、ランドセルの背中に、
「何してるの?」
と言いながら、紅いランドセルは、素早く前に回り込む。
こっちも素早くケーキの上にのる。
ベチャ!
「何してたの? 道草しないで帰んなさい!」
ランドセルの頃、女の子たちは時々、年上みたいに見えた。
久し振りの再会は、茶廊「車門」で
想い出に浸っていると
「お待たせしました」
以前の仕事仲間が時間きっちりに到着。
彼の、時々口をつく歯に衣など着せない発言が大好きだ。
昔々、色々な課題に一緒に取り組んだ仲間を大先輩たちは「あいつは俺の戦友だ」と言っていたが、何となく分かる気がする今日この頃。
さては、食いしん爺も老いた?
いやいや皆さんもいつかこの気持ち、そのうちに共有できますとも(笑)
勝手な思い込みかもしれないが、苦労を共にした人とは久し振りでも距離は近い。
今までは、「呑み」が多かったが、
近頃、向き合ってゆっくりの話すことの方が多い。
これといった理由はないが、なんか落ち着く。
それは勿論、話す場所にもよるのだろう。
説明なしでも、古くからの蔵を改造した喫茶店
ちょっと待つ時間
少し先に着いて、深煎りの珈琲を飲んでひとしきり、来る人の事を想ったり、
湧いて出てくる想い出に浸ったりして少し待つのが、いい。
ときにはランドセルの頃にまで。
そんな「ゆとり大人」になってきた?(笑)
久し振りの時間は、速く過ぎて
「あれ、もうこんな時間ですね」
「じゃあ、また今度は呑みつつ」
で、幕。
外に出ると小雨。
半透明の傘の中の自分の顔が、ほころんでいるのが分かった。
でも、彼が、どんな顔で帰ったかは分からない。

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