<音楽が出ます、音量に注意>
「更科」「挽きぐるみ」「韃靼」と
三種類の蕎麦を一度に食べれる「そば喰い処 やまや」
大正13年創業の老舗で、昼時は行列。
いつも決まって三種類の蕎麦を味わう。
この前は「挽きぐるみ」が新蕎麦。
蕎麦の香り、歯ごたえともによく美味しかった。
その日、
「たまには、違うお蕎麦にしましょ」
言われてみれば、ここ数年、ずっと「更科」「挽きぐるみ」「韃靼」の三色。
その提案に少し身構える小心者。
「今日は、ちよっと志向を変えて、つけ鴨、カレー、更科どう?」
躊躇を隠す。
「なにもないわよ、だって沢山美味しい蕎麦があるじゃない」
「何もない」が曲者だが、違う蕎麦も魅力的。
更科から、
細いのにしなり具合がいい。蕎麦の実の良いとこどりだけあって、
洗練された美味しさ。
さわさわっと喉越しも抜群で、殆どタレいらず。
親方の蕎麦打ちの仕事
見ていて飽きない。飽きないのは、蕎麦も一緒。
ある蕎麦好きの談。
「こんなに美味しくて、こんなに安いのは信じられない」
不思議、なんでだろう?
盛岡には、小さな不思議が山ほど、海ほど。
<先日、食べた「新蕎麦・挽きぐるみ」>
この大根の粗おろしが、憎い。
タレに入れると、また少し違う風味で味わう。
だから、
三種類をさらに、蕎麦だけ、ワサビとネギ、大根の粗おろしと
色んな風味で食べる贅沢。
かけカレー蕎麦
カレー風味が細い蕎麦によく絡んで口に入る。
和風出汁にカレーの風味がふんわり広がって、ただただ美味しい。
今朝の気温は5度。
木枯らしの季節は、恋しい蕎麦になりそうだ。
ホクホクのゲソ天も頼んだ。
もう一つ、寒くなると恋しいのが鴨
濃い目のつけ汁にさっと、鴨とネギはつけ汁を吸い込んでいて
美味しい。
<しまった!大失態。夢中で食べてしまい、つけ鴨蕎麦の写真を撮り忘れた!>
すいません、次の機会に。
宮沢賢治の詩碑と清水
賢治が下宿していた当時の水脈から掘った水
あちこちから、汲みに来る人達も多い。
そして、こちら。
「やまや」の真裏の駐車場の一角に残る井戸。
この辺りに、学生時代の宮沢賢治の下宿があった。
その頃からの井戸。
やまやでも使っている。
地元の人達が持ち主にお願いして、当時からの共同井戸を保存。
<賢治の井戸>
大正時代の「やまや」創業時の蕎麦はどんな味だっだのだろう。
きっと麺好きの盛岡の人は、
こぞって季節に関係なく、蕎麦を楽しんでいたに違いない。