「ステラモンテ」で春を楽しむ・北国の素晴らしい春が待ち遠しい。

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「春を食べよう！」
それは、いいね。
２人で、ちよっと調べる。
盛岡では、８時を回ると、ゆっくりご飯を食べれる処は、
限られる。
ちょっと淋しい。
「そうそう、ステラモンテがあるよ」
あっ、そうか、では早速。

まず、筍。

「あさ開」という造り酒屋に隣接したレストラン。
席と席の間がゆったりと。

若芽も沢山入って、筍は、歯にあたるとサクサクと割れる。
美味しい。

あさ開酒造で醸造しているビール「ホワイトステラ」
食いしん爺は、運転手。
どう？　と聞くと、ビール好きは、
「美味しい！」
とゴクリと喉をならす。
遠慮はいらないと言うと、
ニコリ、
２杯目。

地元産のソーセージ。
ホワイトステラと合うだろう。

「菜の花と桜えびのスパゲティ」
筍に続いて、春を食べる。

ビーフンも頼んだ。

北国の三寒四温の「寒」は、雪が降る。
だからこそ、待ち遠しい春。
梅の開花は、春のサイン。
ラッパ水仙、タンポポ、山吹、菜の花の黄色が続き、
いよいよ桜、こぶし、そして一斉に花が咲き乱れる。

青い空の下、ちょっとした土手は活き活きとし、
ふきのとうに続く土筆。
見渡せば、残雪の白を残した蒼い山々、麓の若葉の薄緑。
見事過ぎる春の幕開け。
モノトーンから一斉にパステルカラーが拡がる。

採れたてのシドケのお浸し、うるいの味噌逢え、コシアブラの天ぷらと
残雪と新緑に包まれた露天風呂。
待ち遠しい。

風の無い夜に、誘う様に薫る木蓮

そんな事を話題に珈琲を呑む。
ゆっくりとした時間、
少し春を味わった。

ステラモンテを出た二人、
慌ててコートを羽織りマフラーを巻いた。
まだ、風は冷たい。

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