先日、東京の帰り、1時間半ほど余裕が出来た。

いつもは八重洲の大丸の地下で夕飯や土産を買っているが、目先を変えてみようと日本橋の高島屋に向かった。

デパ地下は、こんなにも世の中に美味しいものがあるのか、と思わせてくれる。地方に住む爺には、たまらない。全国各地の逸品が一堂に並びまるで毎日、食の博覧会の様だ。

一階の化粧品、輝く宝石そしてバッグ。いかにも爺には無縁のセレブな香りの中を地下へ。

ぐるぐると売場を巡るのは、デパ地下だけだ。松茸ご飯に視線が止まるが、すぐ諦めてエコノミーな炊込みご飯、焼いた鮭とトンカツを買い新幹線でのディナーの準備は完了。スゥイーツ系に後ろ髪を引かれが、ぼちぼち戻ろうとして目に留まったのが、ドライフルーツ。ショーケースの向こうからの話しが面白い。でも、忘れてしまった。(笑)

新幹線の中でお茶を買い、ディナータイム。写メを撮るのも忘れ、満腹で意識が薄れて行く。

目を覚ますと車内販売の声。ホット珈琲を飲んでいると減速しだした。もう仙台だ。以前と違い盛岡は、寝過ごす危険がある。もうターミナルの時代は終わっている。

 

お土産は、ドライフルーツ<乾燥果実>

 

 

世話になっている人からの頂き物から始まり、癖になった。今も、その瓶を大切にしている。

 

 

まず、綺麗なのだ。イチゴは、つぶつぶまで見える。

 

 

 

早速、食べてみる。「あ~美味しい!」とニコリ。

フルーツの、そして野菜の香りが軽く噛むだけで口の中に広がってくる。

「それは、しあわせのドライフルーツ<乾燥果実>」というキャッチの「多々楽達屋(たたらちや)」さんという岐阜のメーカー。

売場での話しを想い出した。「砂糖を使わないんです。」

デパ地下と言えば味見!でも、小心で田舎者の爺には苦手なのだが、フランクな話し方で気軽に沢山の種類の味見ができた。(笑)

 

 

昔の乾燥パイナップルの硬さは、スルメ並み。唾液で柔く甘くなる感じだった。今や、乾燥バナナも美味しくなった。

人から教えてもらった事を、さらに極めて「伝え返す」のが食いしん爺の恩返し。

 

 

ところで「防災」の観点に立つと素早い情報の伝達は当然だが、身近でちょっと興味を引く広報の仕方も必要だと思う。パンにのっけただけで食欲をそそられる。目で楽しみ、美味しい保存食としてみんなが関心を持ちやすいのでは?

食いしん爺は、ドライフルーツとパンと水があれば、いざという時でも何日かは現状を冷静に受け入れられると思う。賞味期限の前に食べては、別の物を探して備蓄する。「楽しみながら出来ること」の視点がポイントだったりする。

 

 

 

 

栄養も十分。

ドライフルーツ<乾燥果物>は、たぶん本物とは、また、少し違う食べ物になっている。

「生乾燥 長野ピオーネ」「生乾燥 コスタリカパイン」なんて名前からも惹かれる。

 

 

美味しいは「いい」

食も文化だ。ドライフルーツで、いざという時の食料をお洒落に常備。なんて言ったら文化の高さを感じるなあ~

多々楽達屋さんのチラシには、

「人の手によって安心・安全で美味しいドライフルーツが生まれます。一つ一つに、真心を込めて。」と書いてあった。

ところで、多々楽達屋ってどういう意味なんだろう。

  

                                           by 盛岡食いしん爺