みるみるうちに増水する。そして氾濫。

 

 

8月30日、デパートで食料を多めに買った。

迷走した台風10号は、大型に発達し、観測史上初めて東北を直撃するとのことだ。

「どうなるのだろう」

瞬間風速50メートルの世界は大変なものだろうし、8月、1ヶ月分が、たった1日で降るかもしれない。

買い物を終え、カフェ・コムサで一息ついた。流石に外にお客さんはいない。他に買う物がないか、考えながら豪華な美味しいケーキを食べる。

マスカットが美味しい!

(後から知ったのは、爺が帰ってすぐ、デパートも早めに閉店したらしい。)

 

 

これから来る風の前の、静かなひと時なのだろうか。

 

 

流石に、お客さんはいない。

 

 

東日本大震災からまだ復興半ばの沿岸に上陸し、フェイスブックなどで物凄い勢いで流れる河川の様子を見た。褐色の濁流が今にも氾濫しそうな情報もある。大丈夫なのだろうか?

部屋でテレビを見ていたが、幸い、盛岡では真上を通過したにも関わらず、たいした風も雨も無くすんだ。食いしん爺だけに、豪華なスウィーツを食べながら、見ていた。

 

あぁ~美味しい!

 

 

それにしても豪華なスゥイーツだ。綺麗で美味しすぎる。なんとも幸福。

 

 

盛岡は、夜になっても静かだった。沿岸、県北では大雨が降っている様だったが特に報道も無く、床についた。

 

ところが、翌日、岩手の沿岸や北海道のニュースを見て驚いた。

大船渡、釜石、宮古、岩泉、久慈など大変なことになっていた。沿岸に向かう道路にも被害が出ている。亡くなった方の報道まで。

濁流に流された多くの土砂や瓦礫を見ると5年半前を思い出してしまう。何故、盛岡は、こんなに静かだったのか? 台風の東側にならなかったことや北上高地が幸いしたものだと思う。気象について爺は、素人だが、そう思い込んだ。もし、中心が西に100キロずれていれば、台風の東側になり大変だったのではないだろうか。しかし、災害は、どうしても直接的な被害を被らないと、災害の恐ろしさの実感がわかないものだろう。

「防災」の難しさだ。この台風の直撃に、食いしん爺なりに、防災を考えてみた。

想定していないこと、「まさか!」に遭遇した瞬間に人は、パニックを起こす。

しかし、日頃から意識することもなかなか難しい。

昨夜、とりあえずは停電に備え、風呂の水をはり、懐中電灯の電池を取り換え補充用も準備した。車のガソリンは満タンにしてある。スマホも100%充電し、長靴とカッパも確認した。それと、食べ物だ。ドライフルーツを揃えておいた。もし、停電したとしても当面、慌てないですむ。東日本大震災は、突然起きたが、台風は、まだ準備する時間がある。

 

どうせなら、食料の備蓄は、美味しい物がいい。ドライオレンヂ。

 

 

トマト。

 

 

そして、枝豆とアーモンド。

 

 

いざという時に、美味しい備えがあれば、少しは、パニックも収まるだろう。特に、盛岡食いしん爺は。

 

 

 

それにしても全国でどこに降るかもしれない想定外の記録的な豪雨。まだまだ発生しそうな台風。まさにゲリラとの戦いだ。近頃、観測史上初めてとか記録的なという言葉に慣れ、60ミリの集中豪雨と聞いても驚かなくなっている自分が恐い。

やはり、「もしも盛岡に降った場合」を妄想的にでもいいから、シュミレーションしておく事が必要なのではないかと爺は、考える。とても簡単な事から、停電時にどうしたか? 食べ物が買えない時にどうしたか?

私達には、5年半前に突然、大震災に襲われ、日常生活が麻痺した経験がある。それを思い出すところから始めることが出来る。

 

「台風10号の被災地の一日も早い復旧を祈るばかりです。」