ランチの後は、ゆっくり珈琲を愉しみます。
「花柚」の土鍋ご飯のランチの後、店を出て南方向の交差点を左に曲がると盛岡劇場の
向かいに「いなだ珈琲舎」がある。
歩いて3分ほどの距離。
カウンターに3人で並ぶ。
おもてなしのメインは、これ! チーズケーキ。
マスターは、珈琲を淹れる。薫るマンデリン。
ますば、珈琲。
久し振りの帰省でこの店も初めての人は、アイス珈琲をオーダーした。
夏に向けた新作のアイスオーレ。
小さな店は、ちょっと大げさに言うと常連客とマスターの会話が支配している事が多
い。初めて入るとそう感じることがよくある。
でも、この店は、初めての人にもマスターは、微笑みかける。言葉をさりげなくかける。
そう、初めての人は、熱く語った。
爺のおもてなしも大成功。
マスターは、その日も色々な人が来てくれることを楽しみに珈琲を淹れていた。
さて、チーズケーキ。
これが美味しい。
「美味しい。いい感じの塩味。珈琲と喧嘩しないで合う。絶妙!」
と笑う。マスターと一緒に食いしん爺も笑う。
その人は、さも感心した風に言った。
「へぇ~、河南にも、あちこち色んな美味しい店ができでるんだ」
消えてしまう店もあるが古い街並みにしっかり新しい店ができる。この街は静かに呼吸し
ていると爺は思う。
心地良い店なのだ。
一人、カウンターの端にいつも静かに珈琲を飲む人。マスターと話し込む人。テーブル
の席でくつろぐ人。
マスターはいつか話していた。
「店を始めて、お客さんが一人も来なかったらどうしよう。と思ったりしました。そのころ珈
琲がだめなんだろうかとか、もっと宣伝した方がいいのか、とかね色々考えるんですよ」
でも、今は、マスターとこの地域や遠くからのお客さんも随分いるらしい。
窓からは、開業100年を越えた盛岡劇場と真っ赤な郵便ポストが見える。
おもてなしを終え、しばらくして店に行くと、綺麗な紫陽花が目に入った。
なんと、お客さんが薔薇を持ってきてくれたという。
いつの間にか、マスターを取り巻く繋がりはしっかり根を張り出している。
ドリップパックを買いに来たのだが、新作のミニバックがあった。ちょうど可愛らしいデ
ザインのドリップパックの箱が収まる素敵な紙製のバックだ。
しかし、マスターは次々と考えてくる。
早速、部屋で淹れる。
珈琲の香りを楽しみながら、ブログをかくことにしよう。
きっと、いい味が出るかもしれない。(笑)
このデザインした人のこともマスターに聞いてみて下さい。
時々、爺は、豆も挽いてもらうのだが、いなだ珈琲舎さんの珈琲は、味は勿論のこと、な
んといっても香りがいいと思っている。
この樽。
どうして樽なのか? 店に行ったらマスターに聞いてみて下さい。
まだまだ、この店の話は尽きないのです。またいつか。
<おもてなし編は続く>