大連休スタートの気分をかじりに、ちょっとドライブ。
盛岡から花巻まで国道4号線で50分ぐらい。
いつもの日曜日と違って七時にちかくなっても混んでいる。
花巻の「嘉司屋」さんへ。
蕎麦好きにも色々な形があるのだと思う。
太さにこだわる人。蕎麦粉の割合、タレなどなど。
しかし、どうして店によって味が違うのだろう。まあ、だからお客さんはそれぞれの
好みで店を選ぶ。
盛岡の人は、麺(メン)食い。(笑)
日本蕎麦、冷麺、ラーメンやじゃじゃ麺、焼きそばにうどん。それに、イタリアン
のパスタもあちこちに店がある。
冬季国体の「わん国体」(わんこそばの杯数で競争)が勃発。本国体でも行われる
らしい。そして、今年「麺サミット」が久し振りに開催されると聞いた。盛岡らしい
イベントだと思う。
盛岡は「麺(メン)食いの集う麺王国?」 麺来い(めんこい) (笑)
花巻のグルメの一つも蕎麦。「わんこそば」もある。嘉司屋さんに到着。
流石に大型連休だけあって夜も各地の人がわんこ蕎麦にチャレンジしている。
ミーさんが、
「しかし、わんこ蕎麦ってしばらく食べてないですね」
「連休が過ぎたら行ってみようか?」とふってみた。
「そうしますか」
十数年前だろうか、一緒に食べに行き100を超えてからが勝負になり、120杯を
超える仲間もいた。妙な勝負の意地のギアが皆に入った。そんなことがあった。結局
二次会に行ってもアルコールが回らない。ついつい飲みすぎてしまい2時間ほど
たってから一気に酔いがやって来たことがあった。
そんな思い出を話して笑っていた。
第一弾「嘉司屋」で爺が食べなかった「宮沢賢治」も好きだったという
「かも南蛮」をミーさんが注文。
「宮沢賢治さんも蕎麦好きだったらしいですね」
と相変わらず色々な事を知っている。
向かいで見ていると、実に美味しそうだ!
そして、二人の間に「山菜の天ぷら」
「旬」を「季節」を味わうのがグルメ。
三種類の山菜が衣を付けて出て来た。実に、香よく美味しそうだ。
コシアブラ
蕎麦が美味しい!
タラの芽
山菜の合間に、また蕎麦を食べる。旨いなあ!
創業は明治37年の老舗。
ここのチラシによると宮沢賢治が、こよなく蕎麦を愛し、地元の農家にも蕎麦の栽培を
指導していたということだ。
そして病床からも蕎麦を求め、美味しそうに食べたとのこと。
最近の爺のマイブーム。蕎麦猪口。
あれ? これは東京オリンピックのエンブレムの市松模様かな。
「見てください、箸にも微かに市松模様がありますね」
またしても、ミーさんにやられた。
爺は、何年も、いや十数年も通ってるのに気がつかなかった。(笑)
やはり、季節の旬を味わうのがグルメ。
話も弾む。
食は文化だとつくづく思う。
わんこ蕎麦は、
「大切なお客様に美味しい蕎麦を満足するまで食べて欲しいというおもてなしの
心だそうだ。
県外かららしいお客さんが、次々とお椀に盛られる蕎麦に歓声をあげている。
花巻と盛岡のわんこ蕎麦は、一杯の量が違うと誰かに聞いたことがある。
「食べ比べてみますか?」とミーさんが言うので
「いいよ」と答えたものの二人は笑い出した。
さっきのお客さんたちがいよいよ、ねをあげ始めた。
いよいよゴールデンウイークの本番。
今年も県外から沢山のお客さんがやって来る。
蕎麦を、季節を、そして岩手のグルメを味わうことだろう。
北海道新幹線の行き返り、「ちょっと寄り道・盛岡」